ベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介で、同国への安全な亡命と引き換えに反乱を取りやめたとされたプリゴジン氏だが、その後の足取りをめぐって情報が錯綜している。
27日、プリゴジン氏に関連するジェット機が、ミンスク近郊のマチュリシチ空軍基地に到着したことが確認された。ルカシェンコ氏は、同日の会見でベラルーシ入りしたと発表した。
しかし、この約10日後、ルカシェンコ氏は記者らに、プリゴジン氏は故郷のサンクトペテルブルクに戻ったと説明。「(プリゴジン氏は)自由人だが、今後はどうなるかわからない」となどと語っていた。
米当局者からは、ベラルーシ入りを疑う声も上がっている。
米国防総省の匿名の高官は、ニューヨークタイムズの取材に、プリゴジン氏は反乱以降、ほとんどの期間をモスクワとサンクトペテルブルグの間で過ごしていたと説明。プリゴジン氏には影武者がおり、ベラルーシに行ったことがあるかさえ不明との見方を示した。
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