バイデン氏こそ「スポイラー」、ロバート・ケネディ・ジュニア 勝利に自信

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2024年大統領選に無所属で出馬しているロバート・ケネディ・ジュニア氏は、ストリーミング配信したイベントで、バイデン氏に「スポイラー」にならないことを約束するよう呼びかけた。

「スポイラー」は、勝機がないのに出馬して、票を奪うことで他の候補者の勝利を妨げる候補者の意。

ケネディ陣営はこの日、4月に約2.6万人に対して実施した世論調査を示し、バイデン氏はトランプ氏との一騎打ちでも、ケネディ氏を含めた3者対決でも敗北すると主張。一方、ケネディ氏は3者対決では負けるが、トランプ氏との一騎打ちとなれば僅差で勝利する可能性があるとした。

ケネディ氏は、バイデン氏は前回の選挙中、自身よりもトランプ氏に勝利できる候補者に道を譲る意向を表明していたと説明し、10月中旬に共同で世論調査を実施し、その結果トランプ氏に対して弱い方が退くことを互いに誓おうと訴えた。

4月の世論調査は50州の有権者を対象に行われ、それによるとトランプ氏とバイデン氏の一騎打ちの場合、両者が獲得する選挙人の数はトランプ氏294、バイデン氏244となり、トランプ氏が勝利する。

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一方、ケネディ氏とバイデン氏の対決では、367対171でケネディ氏が勝利。さらにケネディ氏とトランプ氏の一騎打ちでは、270対268の僅差でケネディ氏に軍配が上がるとしている。

3月に行われたクイニピアック大学の世論調査では、ケネディ氏とバイデン氏、トランプ氏の三つ巴の戦いでは、それぞれ13%、38%、39%でトランプ氏がわずかにバイデン氏を上回った。

ケネディ陣営のキャンペーンマネージャー、アマリリス・フォックス・ケネディ氏は、民主党はトランプ氏から民主主義を守るという名目でケネディ氏に撤退を要求し、ケネディ氏を繰り返して「スポイラー」呼ばわりしているが、その定義を満たしているのはバイデン氏だと主張。これまで広告宣伝に大金を費やしているが、高齢を理由にバイデン氏に否定的な有権者の割合は増えるばかりだと述べ、撤退するべきとの考えを示した。

ケネディ氏はまた、ギャラップによる世論調査を示しつつ、若者はトランプ政権とバイデン政権の下で国家への信頼と自分たちの未来への希望を失っているとも指摘。

トランプ氏とバイデン氏は、中絶や銃、国境、トランスジェンダーといった問題に焦点を当てるが、若者に希望のある国にするという「存亡に関わる問題」に対処する能力はないと語った。例として34兆ドルを超える国の債務や軍事費の拡大、加工食品への中毒の問題があるとし、両者とも大統領として対応してこなかったと批判した。

国を分断する「極化」の問題は、南北戦争以来最悪だと述べ、二人ともその一部であるが故に変えることなどできないと主張。「彼らはわたしたちに互いを憎むように言っている」と加えた。

ケネディ氏は3月にシリコンバレーの女性弁護士、ニコール・シャナハン氏を副大統領候補に指名した。これまでにユタ州で候補者資格を得たほか、ハワイ、アイダホ、アイオワ、ネブラスカ、ネバダ、ニューハンプシャー、ノース・カロライナで候補者資格を得るために十分な署名を集めたと報じられている。さらにこの日のイベントでは、ニューヨーク州でも必要とされる署名数が集まったと発表した。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。