トランプ・RFKジュニアが同盟?選挙に与える影響は

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大統領選に独立候補として出馬しているロバート・ケネディ・ジュニア氏のランニングメイト、ニコール・シャナハン氏が、選挙戦を撤退する可能性に言及した。

20日配信の米国人企業家トム・ビルユ氏のポッドキャスト番組に出演したシャナハン氏は、「11月の先のビジョンに焦点を当てなければならない」とした上で、選挙戦を継続して第三党を確立するか、撤退してトランプ氏に協力するか2つの選択肢に直面していると語った。

「われわれが検討しているオプションは2つある。一つは選挙戦に残り新党を結成するというものだが、カマラ・ハリス氏とウォルズ氏が大統領になるリスクを負うことになる。なぜなら、われわれはトランプ氏から票を奪ってしまうからだ。もしくは、直ちに選挙戦を去ってドナルド・トランプ氏に協力する。選挙を去って、支持基盤になぜその決断をしたのか説明する。簡単に判断できるものではない」。

ダークホースとして注目されたケネディ氏は、バイデン氏の撤退後、15%前後だった支持率が半減。ピュー・リサーチ・センターによる最新の世論調査では、ハリス氏46%、トランプ氏45%に対して7%に落ち込んだ。

ハリス氏の支持率は7月時点のバイデン氏の支持率を6ポイント上回っており、バイデン支持者を維持しつつ、ケネディ票が流れたことが上昇の主な原因と見られている。

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CBSニュースによると、ケネディ氏がこれまでに投票用紙に載る資格を得た州は23州あり、ハリス氏とトランプ氏の勝敗を分けると予想される激戦7州のうち、ミシガンとノースカロライナの2州が含まれている。

これらの州で両者の支持率は実質的に互角で、ケネディ氏は2%程度に過ぎない。ただしペンシルベニア大のダン・マリンソン教授は同局の取材に、僅差の状況ではケネディ票が重要な役割を果たす可能性があると指摘している。

トランプ氏も、ケネディ氏との協力に前向きな考えを示している。

20日、CNNの記者からケネディ氏が撤退した場合の閣僚への起用の可能性を聞かれたトランプ氏は「私は彼が好きで、尊敬している」とした上で、「彼が撤退を考えているとは知らなかったが、もし撤退を考えているならば、それについてはオープンだ」と答えた。