先週金曜日に選挙活動の停止を発表したロバート・ケネディ・ジュニア氏は、トランプ氏が勝利した場合、政権移行チームに加わり「政府を運営する」人材の選定に関わる意向を明らかにした。
26日配信の元FOXニュースの司会、タッカー・カールソン氏の番組に出演したケネディ氏は、選挙日に向けて「トランプ氏が当選するよう努力する」とした上で、「政権移行チームに加わり、政府を運営する人々を選ぶのを手伝うよう依頼された」と説明。「楽しみにしている」と加えた。
約1時間半におよぶインタビューでは、自身が政権に参加する可能性についても話が及んだ。
CIA長官の職について、依頼されるならば引き受けると回答。ただし議会によって阻まれるだろうと語った。
「私が上院で承認を受けることはないだろう。ご存知の通り、情報機関は上院と下院の非常に強力な委員会によって守られている。その委員会のすべては計画に関わっていて、委員会に所属する人々は長官職を守っている人々であり、私はこれらの委員会にとって非常に危険な存在となるだろう」。
トランプ氏は先週、ケネディ氏への敬意の印だとして、同氏の叔父ジョン・F・ケネディ氏の暗殺事件(1963)に関して、非公開の全文書を公開する任務を担う「独立大統領委員会」を設置すると発表した。
インタビューではまた、トランプ政権が全文書の公開に至らなかった理由について、先日トランプ氏本人と会話をした際、CIA長官(後に国務長官)だったマイク・ポンペオの要望によるものと明かされたとも語った。
ケネディ氏は以前からCIAの事件への関与を主張している。
昨年8月に同じくカールソン氏のインタビューを受けた際、叔父の殺害に対キューバ工作に従事したCIAの将校らが関わったと主張。さらに事件調査を行ったウォーレン委員会について、実質的にピッグス湾の失敗後にケネディ大統領により責任を取らされたアレン・ダレス元CIA長官によってコントロールされていたとし、「すべては仕組まれたカブキ劇場だった」と批判した。60年以上が経った今も完全公開が実現しないのは、「彼らは個人を保護しているのではなく、何らかの組織の利益を保護していると考えるのが妥当だろう」と語っていた。