RFKジュニア氏撤退の可能性は?カマラ氏台頭でピンチ

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無所属で出馬し、有権者の注目を浴びていたロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が窮地に立たされている。世論調査サイトRealClearPoliticsによると、バイデン氏の撤退前に8.7%だったケネディ氏の平均支持率は、5.9%に急落している。

ニューヨーク・マガジンの政治評論家エド・キルゴア氏は、選挙戦の「リセット」や、第三の政党の勢いが失われる「選挙サイクル」によるものかは不明としつつも、バイデン氏とトランプ氏に否定的な見方を示す「ダブルヘイターが急激に減少」したことが要因の一つとの分析を示した

ニューヨーク・タイムズ/シエナ大学の世論調査では、ダブルヘイターの割合は、バイデン氏の撤退後、20%から8%まで減少した。

キルゴア氏は、トランプ氏とハリス氏の好感度は上昇し、結果としてケネディ氏は「双方向から搾り取られた」と説明。ハリス氏は、ケネディ氏の支持基盤でもある黒人、ラテン系、30歳以下の若者の支持率が、バイデン氏を上回ったことも指摘した。

支持率に加え、資金繰りにも悩まされているという。ケネディ陣営には約300万ドルの負債があり、先月の支出は、収入を100万ドル上回った。

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トランプ氏支持の可能性は?

バーニー・サンダース上院議員の大統領選の広報コンサルタントはThe Hillに対し、トランプ陣営がケネディ氏から「何らかの譲歩」を引き出す可能性を示唆。「サポーターが共和党連合に加わる可能性は十分にある」と語っている。

また、ケネディ陣営に近しい関係者は、ケネディ氏はトランプ氏との「取引を真剣に検討し、高官や大使の地位を得るべきだ」と主張している。

先のキルゴア氏は、バイデン氏とトランプ氏の再戦の終結は、ケネディ氏の選挙戦の「終わりを意味する」としながらも、ケネディ氏と支持者の動きは、接戦となる大統領選で「依然として、わずかな違いを生み出すことができるだろう」と評した。