名優ロバート・レッドフォード(Robert Redford)は、9月全米公開の映画「オールド・マン・アンド・ザ・ガン」(THE OLD MAN AND THE GUN)を最後に俳優業を引退すると、エンターテインメント・ウィークリー(Entertainment Weekly)に語った。
インタビューで、ロバート・レッドフォードは「演技に関して言えば、これでおしまいだという結論に至った。この後は引退の方向に進むだろう。21歳の時から演じ続けてきたからね。」と述べ、「もう十分だと思ったんだ。アップビートでポジティブなもので、終わりにするのも悪くないかな。」と回答し、「オールドマン」への出演がこの結論に至るきっかけにもなったとしている。
「オールド・マン・アンド・ザ・ガン」
映画「オールド・マン」は、実在の銀行強盗を描いたドラマで、ロバート・レッドフォードは、60年以上にわたり強盗を続けたタッカー(Tucker)役を演じた。タッカーは生涯で17回強盗をはたらき、その都度、逮捕、投獄、脱獄を繰り返した人物だ。
タッカーに関してロバート・レッドフォードは、「彼は捕まるのが嫌いじゃなかったんじゃないかな。だから、逃げるという人生のリアルなスリルを楽しめたんだと思う。」と語っている。
キャストには、シシー・スペイセク(Sissy Spacek)、ダニー・グローヴァー(Danny Glover)、トム・ウェイツ(Tom Waits)、ケイシー・アフレック(Casey Afflec)らが名を連ね、トロント国際映画祭で上映され、9月29日に米国での公開を予定している。
ハリウッドのレジェンド
現在81歳のロバート・レッドフォードは、60年代からテレビや映画会で60年以上俳優として活躍しており、「大統領の陰謀」(All the President’s Men)、「明日に向って撃て!」(Butch Cassidy and the Sundance Kid)、「スティング」(The Sting)、「追憶」(The Way We Were)、「華麗なるギャツビー」(The Great Gatsby)などの代表作がある。
また、1980年には「普通の人々」(Ordinary People)で監督デビューを果たしており、アカデミー監督賞を獲得した。
クイズ・ショウ(Quiz Show)や、ブラッド・ピッド主演の「リバー・ランズ・スルー・イット」(A River Runs Through It)、「モンタナの風に抱かれて」(The Horse Whisperer)など監督、プロデュース作品も数多い。