4日、マンハッタンで毎年恒例のロックフェラーセンタークリスマスツリー点灯式が行われた。大恐慌だった1931年に始まったツリーの飾り付けは、1933年から式典が開催されており、今年で87回目を迎える。
テロ防止策の一環として、周辺エリアには武装した警察官や警察犬が多数配置された。柵が張り巡らされ、一方通行も多いため、なかなかツリーにたどり着けないなど不便な点も多いが、世界的に有名なツリーを一目見ようと大勢の人々が訪れた。
5万個のLEDライトと、頂上のスワロフスキークリスタルのスターが点灯した瞬間、大きな歓声が上がった。
今年は、ニューヨーク州オレンジ郡フロリダヴィレッジのノルウェイ・スプルースの木が選ばれた。高さ23.5メートル、重さ14トンの巨大ツリーだ。
木を寄付したキャロル・シュルツ(Carol Schultz)さんも家族と共に会場を訪れた。
シュルツさんの家に木がやってきたのは70年前のクリスマスシーズン。コーヒーテーブルの上に飾る小さな”チャーリーブラウンツリー”だったという。11月に80歳を迎えたシュルツさんには4人の子供、8人の孫、4人のひ孫がいる。家の前に植えた木の周りでは、家族で毎年イースターエッグの飾り付けやツリーのデコレーションを楽しんだ。木が成長するにつれ、いつかロックフェラーセンターのツリーなればと願っていたのが、今年ついに実現したという。
シュルツさんは、「ツリーの木に選ばれた時は大喜びで、あなた、やったわ。ついにやったわよ!と木に語りかけたわ。窓の外を眺めると空っぽで、寂しいと思う時もあるが、ツリーになった木を見て、とてもハッピーな気持ちです。」と笑顔で語った。
午後7時から開催されたセレモニーでは、シカゴやジョン・レジェンド、『アナと雪の女王』エルサの声優を務めるイディナ・メンデス、グウェン・ステファニー、ジョン・ボン・ジョヴィなどの大物アーティストのパフォーマンスが披露された。
歩行者専用の道路も
ホリデー期間中、ロックフェラープラザには毎日75万人以上の人々が訪れ、ピーク時には1時間あたり2万人に達するという。訪問人数は10年前に比べ13%増加しており、安全上の理由から今年はツリー周辺の一部区間が歩行者専用道路となった。閉鎖エリアは次の通り。
5アベニューと6アベニューの49ストリートと50ストリート間
- 午後2時から午前零時まで(月-木)
- 午後1時から午前零時まで(金)
- 午前10時から午前零時まで(土・日)
5アベニューは両側の1車線が歩行者専用となる。
- 午後5時から午前零時まで(月-金)
- 正午から午前零時まで(土・日)
6アベニューは混雑具合により両側の1車線が歩行者専用となる。
ツリー点灯は1月17日まで
ツリーの点灯期間は、期間は2020年1月17日まで、毎日午前5時30分から午後11時30分までライトアップする。(クリスマス当日に限り、24時間点灯。最終日は9時まで。)
Christmas Tree at Rockefeller Center
住所:30 Rockefeller Plaza, New York, New York
www.rockefellercenter.com