ロシアがトンデモ説:米が秘密実験でウクライナ兵を「モンスター」に

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米国がウクライナの研究施設で生物兵器の開発を進めていると主張してきたロシアだが、最近は一歩進んで、秘密の実験を通じて、ウクライナ兵らをモンスターに改造しているといったSF小説さながらの陰謀説を唱えはじめている。

ロシアの日刊紙Kommersantが伝えたところによると、18日、ウクライナにおける米国の生物学研究所を調査するロシア連邦議会の委員会の会合が開かれた。共同議長を務める連邦院のコンスタンティン・コサチェフ議員と国家院のイリーナ・ヤロバヤ議員は、会合後、記者らに、ウクライナ兵の捕虜の血液を検査したところ、「最も残酷なモンスター」に変身させる「秘密実験」の対象とされていたことが示されたと話した。

議員らはまた、ウクライナ兵による民間人や捕虜に対する「残虐と非道」なふるまいは、米国が「最も残虐な殺人マシーン」を製造するシステムを運営していることを裏付けるものだと示唆。さらに実験は「人間の意識の最後の痕跡を消し去り、兵士を残酷で恐ろしいモンスターへと変身させている」と語った。

このほかにも、ウクライナ兵の捕虜から採取した血液から「ウクライナ領土では典型的ではない多くの病気」が確認され、「これに関連する物質の含有量が許容基準よりも何倍も高かった」と説明。「ウクライナの領土で、軍事目的で配布される可能性のある、非常に危険な病気に関する実験が行われている」証拠だとも話したという。

委員会では、秋に最終報告を議会に提出する予定だという。

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米複数メディアは、これらの主張について、侵攻計画が予定通り進まないことの理由にするつもりだろうと報じている。

ウクライナ侵攻開始後まもなく、ロシア側は、米国による生物兵器開発説を拡散。ロシア防衛省のコナシャンコフ報道官は、「ウクライナの領土で暴露された秘密の生物学実験にペンタゴンが深刻な懸念を抱いているのは明らか」と疑惑を示唆したほか、クレムリンのザハロワ報道官は「国境近くのウクライナの研究所は、生物兵器の一部が開発されている」と発表するなどした。

ホワイトハウスは当時、ロシアのよくある偽情報作戦だと反論。自らの生物兵器の使用を正当化する前振りだと警戒を示したほか、中国も陰謀説の拡散を手助けしていると非難した。

Mashup Reporter 編集部
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