先週のカリフォルニア州ニューサム知事との討論会で、フロリダ州のデサンティス知事が攻撃材料に持ち出し、話題になったサンフランシスコの「人糞マップ」。討論会後にアップデートされた情報によると、今年はあと1ヶ月を残してすでに過去最高に達していることがわかった。
提供元のOpen The Booksは、これ以外にもパンデミック期間中のコロナ支援ローンの行方など、さまざまなデータをマップ化している。ソースとなるデータは情報公開法などを利用して取得しており、人糞マップは市に寄せられた通報件数に基づくものとしている。
デサンティス氏は討論会の中で、「これはサンフランシスコの地図だ」と、茶色に塗りつぶされた地図を掲げてみせて、「これは、サンフランシスコの街中で見つかる人糞を地図上に入力するアプリだ」と説明。「ほぼ全体が覆われているのがわかるだろう。かつて我が国で最も偉大だった都市で起きていることだ。人間の糞は今や生活の一部だ」と述べ、「ただし、共産主義の独裁者が街にやってくる場合を除いて」と加えた。
デサンティス氏の発言は、先月サンフランシスコで開催されたAPEC首脳会議を前に、一部のエリアでホームレスのテントや薬物中毒者が一掃されたことを指したもの。同会議では、中国の習近平国家主席が6年ぶりの訪米を果たし、バイデン氏との首脳会談も行われた。
デサンティス氏が示したのは2019年時点の地図で、その年の通報件数は30,996件だった。
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パンデミックが起きた2020年は減少したものの、2021年に上昇傾向に転じ、今年はすでに3万5,000件を突破した。2011年は5,000件程度で、ここ十数年で街に転がる人糞が7倍近く増えたことになる。