モラー報告書 サンダース大統領報道官 コミー前FBI長官解任巡り、かっとなって作り話と供述

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2017年5月、サラ・サンダース報道官(当時は副報道官)は、ジェームズ・コミー前FBI長官が解任された翌日のホワイトハウス記者会見で、大統領が解任を決断した要因の一つとして「FBI職員が長官に対する自信を失った」ことを挙げ、「数えきれないほどの職員」が解任を支持していると語った。さらに別の記者会見でも同様の主張を繰り返し、数えきれないほどの職員から連絡があったと述べた。

モラー報告書によると、サンダース報道官は数えきれない職員から連絡があったとする主張について、「口が滑った」と特別検察官に供述。また、FBI職員らが自信を失ったというコメントは「ついかっとなって」作ったものだとし、根拠のないものであると答えていたことがわかった。

19日、ABCのキャスター、ジョージ・ステファノプロス氏から、口がすべったのではなくて、意図的に虚偽の発言をしたのではないかと指摘されると、サンダース氏は、口が滑ったという供述は『数えきれない』という言葉に対するものだと主張。現職または元FBIの職員らは大統領の判断を支持していると従来の主張を繰り返し、特別検察官に対する供述に反する発言を行なった。

特別検察官に対する偽証は罪に問われる。インタビュー中、苦しい言い訳に終始するサンダース氏は、度々質問から脱線。コミー前長官を見下げた情報漏洩者などと罵倒し、ステファノプロス氏が呆れる場面も見られた。

さらにサンダース氏は「申し訳ないが、2年半もロシアと大統領の間に共謀があったと繰り返し主張した民主党と違って、私はロボットではないので」と民主党に矛先を変え、「彼らこそが、我々の国の歴史上最大のスキャンダルをつくりだしたのだ」と述べるなど、民主党批判を繰り返した。

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Osamu F. MahupReporter.com
福崎 治 / Mahup Reporter 運営・編集責任者。ご意見、ご要望はメールにてinfo@mashupreporter.com