米オスカー受賞俳優のショーン・ペン(61)はCNNの番組に出演し、ウクライナから退避する人々への支援を行っていることを明かした。
ショーン・ペンは、ウクライナとロシア間の紛争に関するドキュメンタリーを制作しており、24日にロシアが軍事侵攻する前から、ウクライナに滞在していた。28日に、徒歩でポーランド国境に向かい、出国したとSNSに投稿していた。
インタビューに答えたショーン・ペンは、憔悴しているように見えた。現在、自身が設立した非営利団体「CORE」を通じて、ウクライナ難民に、現金や衛生用品などの支援物資を配布していると明かした。これまで金銭的に余裕のあった人々が、突然仕事や銀行口座を失うなど「新たな現実」に直面していると述べ、視聴者にも寄付などの援助を求めた。また、国内にとどまっている人々への支援も検討していると語った。
国連難民高等弁務官事務所のデータによると、4日時点で、ウクライナからの難民は135万人を越える。
なおCOREは、自然災害で甚大な被害を受けたニューオーリンズやハイチで救助活動に参加したほか、パンデミック中に、ワクチンを配布するなどの医療支援を行っている。
ゼレンスキー大統領には、軍事侵攻の前日と当日にインタビューを行ったという。司会者のアンダーソン・クーパー氏に対し「勇気や尊厳、愛という意味において、この現代世界にとって何か新しいものを目の当たりにした」と述べ、「それは、特別な瞬間だった」と振り返った。「際限のない感銘を受け、心を動かされた。彼とウクライナ人に恐れをなした」と敬服した。
また、侵攻で「民主主義や、自由な夢の象徴が攻撃された」と非難。「夢を表す旗が頂上に立てられた崖から、真っ逆さまに落下していく」気分だと述べ、ウクライナへの全面的な支援が必要だと訴えた。