バイデン大統領の長男、ハンター・バイデン氏のプライベート写真がオンラインの掲示板に流出した。デイリーメールは11日、ハンター氏が複数の女性と性交渉をする写真や、女性の派遣元企業との間で交わした書類を公開した。
Washington Examinerによると、同紙が掲載した写真や動画は、ハンター氏の携帯をハッキングしたとする4chのユーザーが先週末、政治フォーラムに投稿したものだという。投稿は、既に削除されている。
デイリーメールによると、ハンター氏は「モデルエージェント」を運営するウクライナ人女性エカテリーナ・モレバ(Ekaterina Moreva)氏が派遣した女性に、5カ月間で3万ドルを費やしていた。
モレバ氏の会社は、ニューヨークやパリなどの都市から女性を派遣しており、同社のウェブサイト(UberGFE.com)には、ランジェリー姿の女性の写真が多数掲載されている。
ハンター氏とモレバ氏の間で交わされたテキストメッセージには、8時間で5,000ドルを支払ったハンター氏が、サービス延長を求め、金額交渉を行っていたほか、モレバ氏の口座がロシアの電子メールに関連付いていたため、送金することができなかったという内容が含まれる。またメモに「医療サービス」と書かれたハンター氏の小切手も掲載されている。
なおモレバ氏は過去、金融機関からマネーロンダリングの疑いが持たれたこともあった。2018年11月から2019年3月の間、ハンター氏を含む複数の企業から、フロリダ州在住の学生Anna Dekhtiar氏に27万ドル以上の送金があったといい、JPモルガンは当局に不審行為報告書(SAR)を提出していた。このうちの一部は、モレバ氏にも送金されていたという。
今回4chに投稿されたデータの多くは、ハンター氏が紛失したラップトップコンピューターの中から既に見つかっているものだという。デイリーメールによると、資料は2019年12月の時点で、既にFBIに渡っている。
シークレットサービスは11日、保守系ウェブサイトNational Reviewに対し、今回投稿された内容について「認識している」としつつ、「捜査活動の可能性について言及する立場にない」と声明を寄せた。
法律専門家は、デイリーメールに対し、ハンター氏の行為について、州をまたいだ売春行為を規制する「マン法」に違反する可能性があるものの、この罪単体で起訴されることは、滅多にないと説明した。
元財務省の特別捜査官で、マネーロンダリングを専門とするジョン・カサラ氏は、現在連邦政府がハンター氏のマネーロンダリングについて調べを進めており、同部門が調査を行う可能性があると指摘している。