USTA(アメリカテニス連盟)は、8日開催された全米オープン女子シングルス決勝戦で、セリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)選手が行った主審への暴言やコーチングなどのコード違反に対し、合計17,000ドル(約190万円)のペナルティーを課した。
AP通信によると、罰金の内訳は、カルロス・ラモス(Carlos Ramos)主審への暴言に対する違反行為で10,000ドル(約110万円)、コーチングによる警告で4,000ドル(約44万)、ラケット破損の違反行為で3,000ドル(約33万円)となる。
規則の第3条セクションPでは、暴言は、事務局や対戦相手、スポンサー、観客などに対しする声明で、不正、名誉毀損、侮辱や暴言などの内容が該当する。これらの行為に対しては、上限2万ドル(約220万円)までの罰金が選手に課せられる。
コーチング(coaching)に関しても、試合中の選手とコーチ間のあらゆる種類のコミュニケーションは、コーチングと解釈され罰金対象となる。
ウィリアムズ選手の違反行為
ウィリアムズ選手は、第2セット第2ゲーム中に、コーチングを受けたとして主審から警告を受けた。
その際、「不正をして勝つくらいなら、負けを選ぶわ」と激しく抗議を行っている。
その後、主審への不満を募らせたウィリアムズ選手は、第5ゲーム後にラケットを破損。2度目のコード違反を宣告され、ポイントペナルティーを受けた。
第2セット4-3の大坂選手リードで迎えたチェンジオーバーの際、ウィリアムズ選手は、主審に謝罪を繰り返し要求するなど暴言を繰り返し、3度目のコード違反を宣告された。これにより、ゲームペナルティーを受けた。
ウィリアムズ選手は、トーナメントレフリーと女子テニス協会(WTA)スーパーバイザーを呼び出し、試合は数分間中断する事態に発展した。
試合後の会見で、ウィリアムズ選手は、コーチングはなかったと改めて主張。試合中の暴言に関しては、男子選手もコーチングなどの行為を行っており、「性差別を受けたかに感じた」と主張している。
昨日ウィリアムズ選手は、大坂なおみ選手に6-2, 6-4のストレート負けを喫した。ウィリアムズ選手は、準優勝の賞金185万ドル(約2億円)を手にしている。