カリフォルニア州ベイエリアにある食料品店で、万引きをしようとした男が、店員の顔に火をつける事件があった。
事件があったのは先月22日、サンフランシスコから20キロほど離れたエルソブランテにある「 Appian Food and Liquor」。店員のスーラジさんは万引きを阻止しようとして、男と揉み合いになった際、着火液を顔にかけられ、火をつけられた。
CBSニュースが入手した監視カメラの映像には、首から上が炎に包まれた男性が、店の奥に駆け込む姿が撮影されている。
スーラジさんは、顔や首、胸、肩にⅡ度からⅢ度の火傷を負った。CBSニュースに対し、液体をかけられた瞬間、恐怖を感じたと振り返った。火をつけられた後は「手で顔を覆おうとしたが、覚えていない」「トイレに駆け込み、顔に水をかけた」と語っている。男はこの日、着火液を盗むため、3度店を訪れていた。
今後、複数回の手術が必要だという。家族はGoFundMeで、治療費を賄うための寄付金を募っている。
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スーラジさんは同店で5年間働いている。店は日常的に万引きのターゲットとなっているが、今回のような出来事は初めてだという。小規模な店舗に、もっと警備を増やすべきだと主張。「誰もこのような目に遭うべきではない。職場はもっと安全であるべきだ」と語った。
コントラコスタ郡保安官事務所はホームレスの男、ケンダル・バートン(38)を逮捕。武器による暴行や放火、強盗罪などで起訴された。