モバイル・スポーツ賭博が合法化されたニューヨーク州では、約4週間で賭けられた金額の合計が16億2,500万ドル(約1,870億円)に達し、驚異的な数字を記録したことが分かった。Yahooによると、ニュージャージー州が昨年10月に記録した13億ドルを上回った。
ニューヨーク州では、合法化直後の1月9日の週に賭けられた金額は、1億7,100万ドルだった。NFLプレーオフが始まった最初の週(1月16日)には、253%増加している。
地元テレビ局Pix11によると、DraftKingsやFanDuelなど4社のスポーツ賭博運営会社の粗利は、1億1,300万ドル(約130億円)で、州の税収は5,760ドル(約66億円)になるという。
PlayUSA Networkのアナリスト、エリック・ラムジー氏は、ニューヨークの市場の立ち上がりは「急速」で、「既に国内最大のスポーツベッティング州となった」と指摘している。
FanDuelのマイク・ラッフェンスパーガー氏は、人気の背景について、「携帯でディナーをオーダーしたり、アマゾンで食料品や靴を注文するようなもの」と、モバイルアプリの利便性を挙げた。スポーツ・ベッティングに関しては、「ニューヨークが、ベガスを追い抜くといっても過言ではない」と予測している。
なお13日にロサンゼルスで開催されるスーパーボウルサンデーは、1日の賭け金としては、新記録を樹立することも予想されている。
ニューヨークポスト紙によると、ネバダ州では2018年、1日の掛け金が1億5860億ドルとなり、モバイル・スポーツ・ベッティングの新記録を打ち立てている。
なお各運営会社は、ギャンブル依存症の問題についても取り組んでいる。アプリには、依存症に関する警告表示のほか、時間や賭け金、損失額の制限を設けるシステムを導入するなど対策を講じているという。