米FOXコーポレーション傘下のFOXスポーツとスターズ・グループは8日、新たなパートナーシップ「Fox Bet」の元、スポーツベッティング製品を今年の秋にローンチする計画を発表した。
スターズ・グループはPokerStarsやBETSTARSなどを運営するカナダのオンラインベッティングの大手。
発表によると、Fox Betは今年の秋に2つのプロダクトをリリースする。一つは、全国的に無料でプレイできるゲームで、試合の結果を当てたプレイヤーは賞金を手にすることができるという。もう一つは、スポーツ賭博が合法化されている州に限定したもので、幅広いスポーツイベントを対象にしたリアルマネーを使用した賭けがプレイできる。
両社は、フォックスが2億3,600万ドルをスターズ・グループに出資し、5%の株式を取得することで合意。契約では、FOXスポーツがスターズ・グループにFOX Sportsのトレードマークの独占使用を認めることのほか、契約開始10年目を前に、FOXスポーツが、スターズグループの米国における事業の株式の最大50%を取得する権利を保持するいった内容が含まれている。
FOXスポーツのエリック・シャンクス(Eric Shanks)最高経営責任者は、成長産業のデジタルスポーツ賭博への進出により、「収益源を多様化することができ、顧客にダイレクトに繋がりを築き、FOXスポーツのリーチを拡大することができる」と期待を語った。
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昨年5月、連邦最高裁はスポーツ賭博を禁じる連邦法「プロフェッショナル&アマチュア・スポーツ保護法」を違憲とする判決を下した。以降、各州で合法化の動きが加速。今月に入って合法化が成立したモンタナ州とインディアナ州(7月に施行)を含む、計10州でスポーツ賭博が合法化されている。