米コメディアンが「オエー」トランプ氏の口止め料裁判 ポルノ女優が赤裸々告白

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トランプ前大統領の「口止め料支払い」に絡む裁判で7日、当事者のポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏が証言台に立った。米メディアが証言内容について報じている。

それによると、トランプ氏と出会ったのは2006年、ネバダ州のレイクタホで開催されたセレブのゴルフトーナメントだった。トランプ氏は当時60歳、ダニエルズ氏は27歳だった。

夕食に誘われたダニエルズ氏は、気乗りしなかったが、自身のパブリシストから「何か問題が起きると思う?」と勧められ、承諾した。

その後、「シルクもしくはサテンのパジャマ」を着て、トランプ氏が宿泊するホテルのスイートルームを訪ねた。トランプ氏は食事の最中、自分の話を長々としたほか、ポルノ業界の仕事、性感染症の検査などについても尋ねたという。また、自身のリアリティ番組「アプレンティス」への出演なども打診していた。

さらに、長女イバンカ氏と比較し「君は私の娘を思い出させる。彼女は賢明で、金髪、美しくもあると同時に人々は彼女を軽視している」と述べたほか、メラニア夫人に話が及ぶと、「心配する必要はない。われわれは同じ部屋で寝ていない」と答えた。

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ニューヨークタイムズによると、メラニア氏に関する証言を聞いたトランプ氏は、弁護士の方を向いて「ばかげている」とつぶやいたという。

バスルームから戻ると、トランプ氏はTシャツとボクサーパンツ姿でベッドに寝そべっていた。ダニエルズ氏は、トランプ氏の体は大きく、パワーの「不均衡」はあったものの、「言葉や肉体的に脅されてはいなかった」と性行為に合意があったと示した。

部屋を出る際、トランプ氏から「素晴らしかった。また会おう、ハニーバンチ」と声をかけられた。その日の出来事を振り返り「止めなかったことを恥じている。ノーと言わなかったことを恥じている」と後悔を語った。

「スパンキング」に大爆笑

コメディアンのスティーブン・コルベアは自身が司会を務める番組「The Late Show」で、ダニエルズ氏の証言を「歴史的」と称賛。検察側が、ダニエルズ氏に「性器などの詳細」は語らないことを求め、判事がそれを了承したことについて、「われわれは、このちっぽけな、ちっちゃいものについて聞きたいのですが!」と残念がった。

コルベアはさらに、トランプ氏は、ダニエルズ氏に丸めた雑誌でお尻を叩かせたと説明。「彼の大統領のレガシー。いつか学生らはワシントンDCに旅行して、トランプのモニュメントを見ることになるでしょう」と述べ、お尻を叩かれているトランプ像がモニターに映し出されると、スタジオの観客から大爆笑が起きた。

ダニエルズ氏と娘が「似ている」と発言した件に触れると、会場からどよめきが起き、コルベアも「オエー」と吐き気を催すジェスチャーを繰り返した。

さらに、「かん口令」違反を10回繰り返し、収監を命じられる可能性のあるトランプ氏が、メディアに向かって「われわれの憲法は収監よりもはるかに重要だ。わたしはいつでも犠牲を払うつもりだ」と宣言した映像を流し、「明日はいかがでしょうか?」と笑いをさそった。

Mashup Reporter 編集部
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