北米と南米では20日夜、スーパー・ブラッド・ウルフ・ムーン(super blood wolf moon)と呼ばれる皆既月食が観測される。
ニューヨークでは、一部曇りだが、この現象が観測できる可能性は高い。気温は零下10度前後となる予定で、厳しい冷え込みとなるので、暖かい格好で観測に出かけよう。
日本は昼間のため、観測することはできないが、ライブストリーミングで見ることができる。
スーパー・ブラッド・ウルフ・ムーンとは?
皆既月食は、太陽と地球、月が一直線となった時、月が地球の影に完全隠れる現象。
スーパームーン(Supermoon)とは、地球、月、太陽が一直線になり、楕円軌道で回っている月が、地球と最接近した時に見える満月または新月の通称。アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、通常の満月に比べて、14%大きく、30%ほど明るく見える。
ブラッドムーン(Bloodmoon)とは、月食中の月は、やや赤みがかって見えることからブラッドムーンと呼ばれる。
ウルフムーン(Wolfmoob)とは、1月の最初の満月のことをウルフムーンと称する。先住民が、毎月の満月に異なる名称をつけていたことに由来する。
月食は何時から?
NASAによると、月食が鑑賞できる時間帯は、20日東部時間午後9時36分から21日の午前2時48分まで。
20日午後9時36分 月が太陽の傘に隠れ始める。(半影食の開始)
午後10時33分 部分食が開始
午後11時41分 月が完全に隠れ、皆既食が開始
21日午前0時12分 皆既食のピークに。月の色は、もっとも強い赤色に見える。
午前1時50分 部分食の終了
午前2時48分 月が太陽の傘から完全に出る。(半影食の終了)
ライブストリーミング
次回の皆既月食は?
次回、米国で皆既月食が観測されるのは2021年5月26日、2022年5月16日となる。
昨年1月31日に、スーパームーン、1ヶ月に2回目の満月であるブルームーン、月食が同時に観測された。「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」は150年に一度の現象と言われ、大きな話題となった。