メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)は15日、8月29日から再開すると発表した。会員向けのプレビューは8月27日と28日に実施する。メットは新型コロナウイルスの影響で、3月13日から閉館していた。
メット・フィフスアベニューの本館は、木曜から月曜までの週5日間オープンし、開館時間は午前10時から午後5時まで。木・金は午後7時まで延長する。分館のメット・クロイスターズ(The Met Cloisters)は9月に再開を予定している。なおメット・ブロイヤー(The Met Breuer)は閉鎖期間中に閉館した。
安全対策に関して、米疾病対策センター(CDC)や州、市のガイドラインに従い運営する。来館者数は通常の25%に制限し、マスク着用と2メートル以上のソーシャル・ディスタンスを求める。音声ガイドや印刷物は提供しないが、希望者はダウンロードすることができる。追加で看板を設け、来館者が安全に鑑賞できるよう誘導する。
再開後は3つの特別展を開催する。開館150周年の特別展「Making The Met, 1870–2020」、ルーフトップ展示「The Roof Garden Commission: Héctor Zamora, Lattice Detour」、アフリカ系アメリカ人の画家、ジェイコブ・ローレンスの「Jacob Lawrence: The American Struggle」。
ダニエル・ワイス(Daniel H. Weiss)プレジデント兼CEOは声明で「職員と来館者の安全は私たちの最優先事項である。我々は再開を大変楽しみにしており、来月には可能となるだろう」と述べ、「美術館は今まで以上に、人間の精神力やアートがもたらす癒しの可能性を想起させ、回復する力を刺激し、周囲の人々を理解するための助けとなるだろう。」と語った。