『最強のふたり』の米リメイク版、STXエンターテインメントの『ジ・アップサイド』(The Upside)が11日、米国で公開された。
オープニングの興行収入1,970万ドル(約21億円)で、初登場第1位を獲得した。
3週連続第1位のワーナーDCコミック映画『アクアマン』(Aquaman)は、2位となったが、世界興行収入が大台の10億ドル(約1080億円)を突破した。
『最強のふたり』は、2016年フランスで公開され大ヒットした。米国版では、ケヴィン・ハート(Kevin Hart)と、ブライアン・クランストン(Bryan Cranston)が主演を務め、ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)が出演。ニール・バーガー(Neil Burger)が監督を務めた。
四肢まひで資産家の白人男性と、仮出所中の黒人の介護人に育まれた友情を描く物語。
ロッテントマト(Rotten Tomatoes)による批評家の評判はわずか40%だが、シネマスコア(Cinemascore)による観客の出口調査ではAを獲得している。
アカデミー賞司会を辞退したケヴィン・ハートが話題に
ケヴィン・ハートは、今年のアカデミー賞授賞式の司会に決定したが、過去の同性愛者に対する差別発言が、大きな非難を浴びた。司会決定後の2日後に、辞退を発表した。その際、LGBTQコミュニティーへの謝罪を述べている。
『ジ・アップサイド』のプロモーションでテレビ番組に出演したが、その度に司会役の辞退に関する話に注目が集まった。
エレン・デジェネレス(Ellen DeGeneres)のショーでは、エレンがアカデミーにコンタクトしたと述べ、ケヴィン・ハートが再び司会として復活する可能性が浮上。
エレンは、トークショーの内容をツイッターで投稿し、「2度目のチャンスを」と、ケヴィン・ハートをサポートする意思を表明した。
しかし、最も有名な同性愛者の有名人の1人であるエレンによる支持表明は、ソーシャルメディア上で非難の的となった。
ケヴィン・ハートは、Varietyのインタビューで「(司会の話は)もう終わったことだ。」と復活の可能性を否定している。