メーガン妃の実父で、現在は絶縁状態にあるトーマス・マークル(Thomas Markle)氏(77)が、2人の孫の将来について懸念を語った。
21日、メキシコのロザリトにある自宅でFoxニュースの取材に応じたトーマス氏は、ヘンリー王子とメーガン妃の「悪い行い」のせいで、孫を「罰するべきではない」と主張。「アーチーとリリーはまだほんの子供だ。政治とは無関係だ。人質でもない。ゲームには参加していない」と述べ、「彼らは王族でもあり、他の王室メンバーと同じ権利を与えられる資格がある」と語った。
先月、チャールズ皇太子が、王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃に対して、2人の子供には称号が継承されない可能性を伝えたと報じられていた。
トーマス氏はまた、将来、女王を自宅に招きたい意向を明かした。さらに「近いうち、カリフォルニア州内の裁判所に、孫との面会権を求めて嘆願書を提出するつもりだ」とヘンリー王子夫妻を裁判で訴える考えを示した。
親子の亀裂が深まったのは2018年。ヘンリー王子とメーガン妃の結婚前、トーマス氏が、パパラッチと共謀して結婚式の準備をするヤラセ写真を撮ったことが発覚。写真の売り上げの一部を受け取っていた可能性が浮上した。結局、トーマス氏は結婚式を欠席した。さらにメーガン妃がトーマス氏に宛てて送った私的な手紙をタブロイド紙にリークさせたこともあり、親子の関係が断絶状態となった。
メーガン妃は、歩み寄らない意思を明確にしている。今年3月、CBSで放送されたオプラ・ウィンフリー(67)とのインタビューで、トーマス氏との確執について語り、父と「仲直り」することはないと明言した。
トーマス氏はこのほか、ヘンリー王子の回顧録出版の報道についても言及。「ヘンリーは、そう多く語ることがない」と断言し、「精神分析医とオプラ・ウィンフリーとの後に、これ以上語ることがあるのかわからない」などと話した。
ヘンリー王子は19日、米出版大手のランダム・ハウスから2022年後半に「私的で正直な回顧録」を出版することを明らかにした。発表によると「子供の時代から現在までをカバーし、2度のアフガニスタン派遣や夫、そして父親としての生活を通じて見出した喜びが描かれる」という。契約金は明かされていないが、Pagesixは、前受け金は2,000万ドル(22億円)に上ると伝えている。
王室に批判的な言動を繰り返しているヘンリー王子だけに、回顧録で何が暴露されるのか、チャールズ皇太子やウィリアム王子は懸念しているといい、発表後、王室内に動揺が走ったと伝えられている。