6日、フィラデルフィアで開かれた選挙集会で、ハリス氏の副大統領候補に選ばれたばかりのミネソタ州のティム・ウォルツ知事が登壇。トランプ&J.Dバンスコンビにジョーク混じりの批判を繰り広げた。
「一般人と同じように、私も中西部で育った。JD(バンス)はイェール大学で学んで、シリコンバレーの億万長者たちから資金援助を受けてキャリアを歩み、コミュニティをこき下ろすベストセラーを執筆したのだが、とんでもない!。中西部はそんなところじゃない」と、ラストベルトの白人労働者階級の生い立ちをアピールするバンス氏を批判。
会場の歓声を受けながら「彼と議論するのが待ちきれない。彼がカウチから起き上がって現れる気があればの話だが」とジョークを飛ばし、「彼らは気味が悪いし、とにかくめちゃくちゃ変だ」とたたみかけた。
トランプ氏に対しては、「まずもって彼は奉仕というものを知らない。自分のことに忙しすぎて奉仕する時間がないのだ」と攻撃。「トランプは自分の権力を強めるために我が国の経済を弱体化し、法をバカにして、カオスと分断を引き起こしている」と続け、「間違ってはならない。ドナルド・トランプの元で暴力犯罪が増加したのだ。しかもこれには彼が犯した犯罪はカウントされていない!」と揶揄した。
カウチのくだりは、先月Xで拡散された奇妙な作り話に関するもので、その出元となったユーザー名@rickrudescalvesは7月15日の投稿で、バンス氏のベストセラー本『ヒルビリー・エレジー』のなかに、バンス氏が「カウチのクッション2つの間に挟んだラテックス手袋を裏返にしてファックした」という一節があると主張していた。
デマにもかかわらずそのインパクトは絶大で、Xはミームで溢れ、さらにAP通信が「間違い、JDバンスはカウチとセックスしていない」と題したファクトチェック記事(後に取り下げた)を配信する事態に。グーグル検索では、「JDバンス カウチ」が「トランプ シューティング」を上回ったと報じられている。
ちなみに投稿主はビジネスインサイダーの取材に、自分は政治的には左であり、バンス氏を不快に感じていると告白。「彼のチームや、これに対処しなければならない彼に関係するバカな連中を思うと本当に楽しい」と語っている。