世界一有名な年越しイベント、ニューヨークのタイムズスクエアのカウントダウンが、今年はバーチャル形式で実施されることとなった。23日、主催団体が発表した。
タイムズスクエア・アライアンスのティム・トンプキンス(Tim Tompkins)プレジデントは声明で、ライブ体験を補うため「極めて斬新なエンハンスド・バーチャルやビジュアル、デジタルを提供する」と発表。同氏はまた、ニューヨークポスト紙に対し、イベントは無観客で「放送目的でのみ」で実施すると語った。
ニューヨーク市のデブラシオ市長も決定を歓迎。「世紀の伝統を祝い続けるため、安全かつ創造的、革新的な方法を生み出した」と賞賛した。
100年以上続くカウントダウンは、毎年世界中から多くの観客が訪れるニューヨーク最大のイベント。主催団体は昨年、参加者は100万人にのぼると発表していた。
当日は有名アーティストによるライブパフォーマンスが行われ、ムードが最高潮に達したところで、深夜の年越しボールドロップを迎える。
一方、参加者は厳寒の中、10時間以上待たなければならないなど、過酷なことでも知られる。トイレに行くこともできず、オムツを着用して参加する人も多い。
なお、1907年以来実施されているボールドロップは、今年は無料アプリで楽しむことができるという。
▼昨年はX・アンバサダーズ、ポスト・マローン、BTSなどがパフォーマンスを行った(昨年の様子)。
今年は新型コロナウイルスの影響により、大半のパレードやイベントが中止された。4月のセントパトリックスデーパレードや、6月のプライドマーチ、10月のコロンバスデーパレード(バーチャル形式)、ヴィレッジ・ハロウィンパレードなどが中止となっている。
感謝祭の伝統行事、メイシーズサンクスギビングデーパレードもライブ開催を中止した。無観客で事前収録したものを、テレビで放映する。