2月7日(火)タイムズスクエアにバレンタインデーにちなんだインスタレーションが公開されました。これは、バレンタインデーに合わせたコンテスト「Times Square Valentine Heart Design Competition」の最優秀作品が展示される恒例の企画で、9回目となる今年はブルックリンを拠点とするアートスタジオ the Office for Creative Research社がデザインした作品 “We Were Strangers Once Too”が選ばれました。
We Were Strangers Once Too
作品のタイトル「私たちも、かつては外からやってきた者だった」 というのは、2014年にオバマ前大統領による移民政策に関するスピーチから引用されたものです。ピンクとレッドカラーの33本のポールから成り、所定の位置から見ると、大きなハート型に見えるオブジェとなっています。
各々のポールには、国名と各国からニューヨークに移り住んだ、2015年における居住者数が記されています。数字はAmerican Census Survey (米国の国税調査)のデータをもとにしており、多様性がもたらす豊かな都市文化を讃える意味が込められています。
ニューヨークには約300万人の移民がいると言われています。デザインを担当した会社の共同経営者、Jer Thorp氏も、カナダからの移民というバックグラウンドの持ち主。トランプ政権誕生後は、選挙期間中の公約が大統領令として現実のものとなり、家族を引き裂くような移民禁止令が出されていることに危惧を覚えているといいます。
ニューヨークのダイバース(多様な)コミュニティに感謝し、移民による過去、現在、未来への貢献に敬意を示したいという願いでこの作品が生まれました。
作品は、3月5日までタイムズスクエアのFather Duffy Squareに展示予定。
詳細
We Were Strangers Once Too
イベント公式サイト
期間:2017/2/7-3/5
場所:Times Square’s Father Duffy Square
Broadway & 7th Ave, New York, NY 10036