トランプ大統領は15日、4人の民主党議員に向けた前日の一連のツイートが人種差別だと批判を受けていることに関し、「私の知ったことではない」と述べ、「国に帰ればよい」と述べるなど前日の発言を繰り返した。
トランプ大統領は「私が言ったのは、この国が不満ならば、出て行けばよいということだ。多くの人は残念に思わないだろう。彼女たちは我々の国を愛さねばらならない。彼女たちは議員なのだ」と、アレキサンドリア・オカシオ・コルテス議員、イルハン・オマール議員、ラシダ・トリーブ議員、アヤナ・プレスリー議員の4名に関して語った。
トランプ大統領は14日のツイッターで、「アメリカ国民に向かって、政府の運営がどうあるべきか悪意をもってわめく」よりも「出身国に戻って、問題を修復したらどうなんだ」と述べた。4人は非白人の女性議員。ソマリア生まれで、難民として米国に移住したのオマール議員除いて、3名は米国生まれ。
トランプ氏はオマール議員について、「アルカイダについて彼女がどんな風に話すのか聞いた。アルカイダは多くのアメリカ人を殺害したんだ。彼女はアルカイダについて話す時、胸を張っている」と、オマール議員が反米的だと示唆。なお、発言が何に由来するものか明らかにしていない。続けて、「彼女がワールドトレードセンターの崩壊について話した際に、”誰かが”っていう有名なやつを覚えているか」と、3月のオマール議員のアメリカ-イスラム関係協議会における発言について言及。オマール議員はこの時、911について「誰かが何かをした」と発言したことから、テロ攻撃を軽んじているなど、多くの非難にさらされた。
トランプ大統領はさらに「イスラエルを憎んでいる。ユダヤ人を嫌っている。」と、反ユダヤ的ととられる発言が度々問題視されているオマール議員について語った。
一方、オカシオ・コルテス議員について、アマゾンのニューヨーク第2本社建設に反対したことに触れ、「ニューヨークはあれ以来、違うものになってしまった。ニューヨークとニューヨーク市を本当に傷つけたんだ。彼女がやったことは酷いことだ。」と非難した。
トランプ大統領は4人について、「私の意見では、これらは我々の国を憎んでいる人々なのだ」と主張。「民主党が4人に調子を合わせるならば、きつい選挙になるだろう。私はアメリカ国民はこれを支持しないと考える」と語った。
人種差別と非難されていることについて質問を受けると、「知ったことではない。なぜなら多くの人が賛同しているからだ。私が言ったのは、出て行きたければ、出て行けばよいということだ」と語った。