ABCニュース/イプソスが1日に公表した世論調査では、カマラ・ハリス副大統領がトランプ氏を「わずかに」リードする結果となった。
調査は8月23日から27日にかけて行われ、ハリス氏がトランプ氏を4ポイント上回った。ただし、イプソスは結果について「統計的には8月初旬と変化はない」と説明。無所属で出馬していたロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が先月23日、選挙活動を撤退し、トランプ氏を支持したことは「大半のアメリカ人に何の影響も及ぼさなかった」としている。
ケネディ氏によるトランプ氏の支持表明について、8割が「自身の投票に影響を与えない」と回答。12%がトランプ氏を支持する可能性が高くなったとし、9%はトランプ氏を支持する可能性は低くなったと答えた。
課題への対処に関して、トランプ氏は、経済(+8)やインフレ対策(+8)、移民(+9)などの主要な問題でハリス氏を上回った。ハリス氏は、米国の民主主義(+7)や最高裁判事の任命(+5)で、トランプ氏をリードした。
大統領職に就くための精神的・肉体的健康状態に関して、ハリス氏はトランプ氏を大きく上回った。大統領としての資格について、ハリス氏53%、トランプ氏47%だった。
9月10日に行われる討論会では、43%がハリス氏の勝利を予想。トランプ氏(37%)を上回った。18%は互角、もしくは勝者なしと回答している。
本戦までの見通しは?
政治サイトPoliticoによると、昨今の大統領選では、レイバーデー時点での結果が「たいてい開票結果とほぼ一致する」傾向がある。同サイトは、今後9週間で大きく変化する可能性はないだろうとの見通しを示した。
激戦州について、ハリス氏は「ラストベルト」(ペンシルベニア州、ミシガン州、ウィスコンシン州)でトランプ氏をわずかにリードしており、「勝利には十分」としつつも、トランプ氏が「ぴたりと後をつけている」うえ、これらの州は「世論調査の精度が最も低い」「過去2回の選挙で、トランプ氏を特に少なく見積もっていた」とハリス陣営にとっての不安材料を示した。
サンベルト(アリゾナ州、ジョージア州、ノースカロライナ州、ネバダ州)は「実質的に互角」ではあるが、バイデン氏撤退前はトランプ氏がリードしていたことから「大きな変化」があったとしている。