スーパーチューズデーでほぼ全勝を収め、勢いに乗るトランプ前大統領。ジョー・バイデン大統領に討論会を申し出た。
共和党の候補者討論会を全欠席したトランプ氏は6日、Truth Socialのアカウントを更新し、「ジョー・バイデンと私が、アメリカとアメリカ国民に極めて重要な問題について議論をすることは、国益にとって重要だ」と主張。
「よって私は討論会を要求する。いつでも、どこでも、どんな場所でも!。腐敗した民主党全国委員会やその下部組織、大統領討論委員会が運営しても構わない。回答を楽しみにしている。よろしくお願いします!」と挑戦状を叩きつけた。
トランプ氏は5日に投開票が行われた15州のうち14州で勝利し、共和党の指名獲得をほぼ確実にした。6日朝には主要候補として唯一の対抗馬だったニッキー・ヘイリー氏が撤退を表明した。
この申し入れに、バイデン陣営は「ドナルド・トランプが注目に飢え、MAGA基盤を超えて訴求を拡大するために苦闘しているのはわかっている」とした上で、討論会について「適切な時期に話し合うことになるだろう」と、現時点で時期尚早との考えを示した。
「もしそれほどバイデン大統領とプライムタイムに会いたいのなら、お待ちにならなくてもよろしい!明日の晩、一般教書演説を見る大勢のアメリカ人に加わることができる」と逆アピールし、「人々を束ね、国民に貢献することについて一つや二つ学ぶこともあろう」と皮肉った。
なお、大統領討論委員会では3回の大統領候補者討論会(9月16日と10月1日、10月9日)と、副大統領候補者討論会(9月25日)を予定している。
同委員会は、有力候補者間の討論会を選挙プロセスの一部に固定するために、1987年に両党が共同で設立した組織だが、共和党委員会は2022年4月に脱退を表明した。当時理由について「偏向し、公平な討論会に向けた改革を拒んでいる」と説明していた。
ちなみにトランプ氏は、一般教書演説に関連した企画を計画しており、別の投稿で「明日の夜、嘘つきジョー・バイデンの一般教書演説をライブ中継することをお知らせできることを嬉しく思う」と明らかにした。
「不正確な声明、特に国境と、政敵である私を追求する司法省・FBI・州司法長官・地方検事の武器化に関する発言は迅速に修正するつもりだ」とMAGA流のファクトチェックを披露する計画を示し、「真実を知ることは国にとって重要だ!」と宣言した。