口止め料裁判、トランプ氏息子の判事批判にネット「冷酷なのは父親のほう」

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lev radin/shutterstock

15日からマンハッタンで始まった刑事裁判で、初日を終えたトランプ氏はTruth Socialのアカウントを更新し、不満の数々を投稿した。

そのうちの一つは、先日18歳になった息子バロン君の高校の卒業式に出席できないというもので、トランプ氏は「深刻な利益相反を抱え、腐敗したニューヨーク州の判事がインチキ”バイデン事件”で私を刑事裁判所に連れていきたいからだ」と主張した。

バロン君は父親の大統領の任期終了にともない、フロリダ州パームビーチにある高校オックスブリッジ・アカデミーに転校した。5月17日に卒業する予定と伝えられている。

ナショナルポストによると、トランプ氏の弁護士は判事に、トランプ氏がバロン君の高校の卒業式に出席できるよう5月17日は公判を開かないよう要請した。さらに弁護士も自身の息子の卒業式に出席するため、6月3日を休廷にするよう求めた。

この請求にフアン・M・マーチャン判事は、どちらに対しても判決を下す用意はないとしつつ、裁判が予定通りに進行すれば1日または両日を休みとする用意があると答えたという。

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トランプ氏が出席できるかは未定ということだが、これに対してトランプ氏の次男エリック氏がツイッターで「マーチャン判事は、父親を息子の卒業式に出席させないという本当に冷酷だ」と非難すると、ネットユーザーからは、トランプ氏こそ冷酷ではないかといった皮肉が相次いだ。

あるユーザーは「本当に冷酷なのは、メラニアが息子を妊娠中にトランプ氏が不倫をした(そして隠蔽しようとした)ことだ」と投稿

別のユーザーは「メラニアが妊娠中にプレイボーイのモデルと関係を持っていたという証拠を州が提出しようという時、トランプはバロンの卒業式を欠席しなければならないといって喚いている。それはストーミーよりも前のことだった」とコメント。「われわれは選挙活動でメラニアに会うことはないだろう」と、メラニア夫人は今後トランプ氏のキャンペーンに姿を現さないだろうと予測した。

マンハッタン地区のアルビン・ブラッグ検事は昨年3月、ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏に不倫関係を口外させないために、かつての弁護士マイケル・コーエン氏が2016年の選挙戦終盤に支払った13万ドルに関連し、トランプ氏を34の業務記録改ざんの罪で起訴した。

トランプ氏は否定しているが、ダニエルズ氏は、2006年7月にタホ湖で行われた著名人のゴルフトーナメントで当時60歳だったトランプ氏と出会い、その日に肉体関係を持ったと主張している。メラニア夫人がバロン君を出産したのはこの年の3月だった。

検察はダニエルズ氏に加え、元プレイボーイのモデルで、1998年にプレイメイト・オブ・ザ・イヤーに選出されたカレン・マクドゥーガル氏に対しても口止めの買収を計画したとしている。

2018年2月に雑誌ニューヨーカーがマクドゥーガル氏本人の直筆メモをもとに報じた内容によると、トランプ氏はマクドゥーガル氏と2006年6月にロサンゼルスのプレイボーイ・マンションで撮影されたリアリティー番組「アプレンティス」の打ち上げの席で出会い、その後肉体関係に発展した。関係は2007年4月まで続いたとされる。マクドゥーガル氏の友人によると、マクドゥーガル氏が罪悪感を感じたことが破局の一因だったという。

Mashup Reporter 編集部
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