トランプ氏 推薦候補の勝率は?米中間選挙

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8日に実施された中間選挙で、共和党は予想に反して票を伸ばすことができず、上院では多数派の奪還に失敗した。圧勝の可能性がささやかれた下院でも接戦となり、「レッドウェーブは起こらなかった」と報じられている。トランプ氏のエンドースメントを得た候補者が、重要州で敗北するケースが相次いでおり、保守派の一部では、不振の原因をトランプ氏に求める声も上がっている。

Ballotpiaのデータによると、11月8日の下院選に向けて、トランプ氏がエンドースした候補者は120人の現職を含む161人だった。

現段階で143人が勝利し、13人の落選が確定した。残る5人は結果が出ていない。89%が当選を果たしたが、共和党躍進の鍵を握る接戦州では負けが続いている。

クックポリティカルレポートが接戦と分析した36地区で、トランプ氏の支持を受けた候補者は7人が出馬したが、このうち6人が敗退した。残るアリゾナ州第1区は勝者が確定していないが、開票率86%の時点で、民主党の候補者ジャビン・ホッジ(Jevin Hodge)氏が、現職のデビッド・シュワイカート(David Schweikert)議員をわずかにリードしている。

接戦州で敗北したトランプ氏の推薦候補者

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  • バージニア州第7区:ヤスリ・ベガ(Yesli Vega)氏が、アビゲイル・スパンバーガー(Abigail Spanberger)氏(現職)に敗退。
  • ペンシルベニア州第8区:ジム・ボグネット(Jim Bognet)氏がマット・カートライト(Matt Cartwright)氏(現職)に敗退。
  • オハイオ州第13区(空席):マジソン・ジェシオト・ギルバート(Madison Gesiotto Gilbert)氏がエミリア・サイクス(Emilia Sykes)氏に敗退。
  • オハイオ第1区:スティーブ・チャボット(Steve Chabot)氏(現職)がグレッグ・ランズマン(Greg Landsman)に敗退。
  • ノースカロライナ州第13区(空席):ボ・ハインズ(Bo Hines)氏がワイリー・ニッケル(Wiley Nickel)氏に敗退。
  • ニューハンプシャー州第1区:キャロライン・レビット(Karoline Leavitt)氏がクリス・パパス(Chris Pappas)氏(現職)に敗退。

上院で重要州の勝利逃す

35議席が改選にかけられた上院では、12日にネバダ州で民主党の現職キャサリン・コルテス・マスト議員の勝利が確定し、民主党が多数派維持を確実にした。AP通信の現時点の集計では、トランプ氏のエンドースメントを得た対抗馬のアラム・ラクサール氏との差は1%未満となっている。

トランプ氏が本選挙でエンドースしたのは24人で、16人が当選、6人が落選した。多数派奪還の鍵とされた接戦4州(アリゾナ州、ネバダ州、ジョージア州、ペンシルベニア州)の候補者すべてが、トランプ氏の推薦を受けたが、ジョージア州を除く3州で負けが確定した。ジョージア州は両候補者の獲得票数が50%に至らず、州の規則により12月に決選投票が実施されることになった。

  • ペンシルベニア州:メフメット・オズ氏がジョン・フェッターマン副知事に敗退。
  • ネバダ州:アラム・ラクサール氏がキャサリン・コルテス・マスト氏(現職)に敗退。
  • アリゾナ州:ブレーク・マスターズ氏がマーク・ケリー氏(現職)に敗退。
  • ジョージア州:ハーシェル・ウォーカー氏とラファエル・ワーノック氏(現職)が12月6日に決選投票。
Mashup Reporter 編集部
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