コスト削減のはずが…トランプ氏 ゴルフに使った血税40億円

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肥大化した官僚機構の縮小や政府の無駄、詐欺、乱用を終わらせると豪語しているトランプ大統領だが、ゴルフに関しては節約する意向はないようだ。

ハフポストの分析によると、1月20日の就任以来、ゴルフ旅行に伴う支出が2,600万ドル(約39億円)を超える可能性があることがわかった。これらには大統領専用機の飛行や車列、警備スタッフなど、大統領の移動にかかる莫大な経費が含まれる。算出基準は2017年の費用をベースとしているため、実際はもっとかかっているとみられる。

プレー日数は、すでに18日を数えている。これは在位70日間の25%に相当する。このうちの大半はパームビーチにある自身のゴルフクラブで、先週土曜日にも同クラブが開催したメンス・ゲスト・トーナメントに出場した。この日のSNSの投稿では、フィンランドのアレクサンダー・スタブ大統領、お仲間のリンジー・グラハム上院議員、伝説のプロゴルファー、ゲーリー・プレーヤー(89)とともに「優勝した」と自慢している。

なお、無類のゴルフ好きとして知られるトランプ氏だが、プレースタイルについては評判が悪い。

アカデミー受賞俳優のサミュエル・L・ジャクソンは、以前テレビ番組で、トランプ氏のいかさま疑惑に言及。「私たちはティーボックスにいた。彼がボールを打ったのだが、明らかに左に逸れ、池ポチャして水しぶきが上がった。でもフェアウェイに着くと、キャディーが”トランプ殿、ボールを見つけました”って言うんだ。」と暴露した。

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マナーの悪さは場外にも及ぶ。ジャクソンは、自分が所属していないトランプ氏のゴルフクラブから会員費を請求されたと明かし、証拠としてSNSに請求書を投稿したこともあった。

スポーツライターのリック・ライリー氏は著書『Commander in Cheat』(イカサマ司令官)で、トランプ氏が頻繁にボールを蹴ってフェアウェイに戻すことから、影で「ペレ」のあだ名で呼ばれていることや、周囲に難癖をつけて打ち直したり、ボールをすり替えたりといったいんちきの数々を暴露している。同氏によると、インタビューした人の90%が、トランプ氏の不正を経験し、その多くが一緒にプレーするのをやめたと答えたという。