トランプ前大統領は23日、ペンシルベニア州で行った選挙集会で、マクドナルドでフレンチフライの調理にチャレンジすると宣言した。
発言は、ハリス副大統領の経歴にまつわる疑念にスポットライトを当てる狙いがある。
ハリス氏はこれまで、政治広告やXなどの投稿を通じて「オークランド出身。ワーキングマザーに育てられ、夏にはマクドナルドでアルバイトをしていた」と中流階級の出身であることを繰り返し強調している。
これに対しトランプ氏は、「彼女はそこで働いたことなどない」「フェイクニュースの記者はそれを報じたこともなければ、それを報じようとしたこともない。なぜならフェイクだからだ」と根拠を示さずに主張。マックでの就業経験は「彼女の大きなレジュメの一部」であり、「ひどい状態で育った」ことのアピールに過ぎないと非難した。
その上で、「来週どこかのマックに行ってみようと思っている。フレンチフライの仕事を1時間半ほどして、どのようなものか見てみたい」とアルバイトに対する意気込みを語った。
SNSでは8月末、関係者が語った話として、マクドナルドのどの店舗にもハリス氏の勤務履歴が残されていないという情報が投稿された。
ファクトチェックサイトSnopesによると、主要メディアなどもマックで働いた経験を伝えているが、ハリス氏の証言以外には、この主張を検証する証拠(写真や雇用記録、友人や家族の証言)はないとしている。
マックでのバイト経験こそないトランプ氏だが、愛好家として知られる。お気に入りのメニューは、ビッグマックとフィレオフィッシュ、チョコレートシェイク(L)とも伝えられている。
在任中は、米国大学体育協会のフットボール大会で優勝を果たしたクレムソン大学のフットボールチームのメンバーをホワイトハウスに招き、マックやウェンディーズ、ドミノピザなど大量のファストフードでもてなした。記者から好物を尋ねられると「全部だ。素晴らしいアメリカンフードだ」と称賛する様子が話題となった。