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トランプ氏 部屋の大きさ3倍盛り!?NY司法長官が指摘

2017年の就任式の聴衆を150万人(実際には60万人程度ともいわれる)と言ってみたり、昨年敗退した選挙では、地滑り的勝利と豪語したりするなど、誇張癖のあるトランプ前大統領。かつて自分が暮らしたトランプタワーの部屋の広さも水増ししていた疑惑が浮上した。

トランプ一族の企業に対する捜査を進めているニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官は18日、トランプ前大統領が「不正または誤解を招く資産評価」を使用した「重大な証拠」があると発表。裁判所に、召喚を拒否するトランプ氏の家族らの訴えを退けるよう、申し立てをしたことを明らかにした

ジェームズ長官は声明で「ドナルド・トランプとトランプ・オーガニゼーションは、複数の資産を不当に評価し、経済的利益のために、金融機関に評価額を偽って伝えていた」と説明。「トランプ氏らは、証拠書類や証言の合法的な召喚に従わなければならない。誰も法の適用の可否や方法について、選択することなどできない」と非難した。

ジェームズ長官のトランプ氏に対する調査がスタートしたのは2019年3月。トランプ氏の元弁護士、マイケル・コーエン氏の議会証言がきっかけとなった。コーエン氏は、下院監視・政府改革委員会の公聴会で、トランプ氏がローンや保険で有利な条件を得るために、資産を不当に高く評価するなど、虚偽の報告をしていたと証言した。

ジェームズ長官は、トランプオーガニゼーションがローンの取得などに使用してきたトランプ氏の財政状態に関する年次報告書に、虚偽が見つかったとしている。

トランプタワーのペントハウス 面積を3倍に

トランプ氏は、マンハッタンのトランプタワー内の3フロアにまたがるペントハウスの面積について、少なくとも2012年から、実際は1万996平方フィートのところ、3万平方フィートと報告していた。2015年と2016年の報告書では、約3倍の面積に基づいて、評価額を3,270万ドルとしていた。昨年、マンハッタン地検に起訴されたトランプ・オーガニゼーションの金庫番、アレン・ワイセルバーグ最高財務責任者は、ジェームズ司法長官に対し、評価額を2億ドルほど水増ししたことを認める証言をしているという。

ペントハウスは、インテリア・デザイナーのアンジェロ・ドンギアが手がけたルイ14世様式の豪華なデザイン。一面が24Kゴールドと大理石で装飾されている。かつてはトランプ氏もこの金ピカの部屋で、メラニア夫人と暮らしていた。

ジェームズ長官はこのほか、スコットランドのゴルフクラブや、マンハッタン郊外の地所「セブンス・スプリングス」、ニューヨーク州ウエストチェスターのゴルフクラブ、ニューヨーク市内パークアベニューのアパート、ウォール街のトランプビルの賃借権に関する評価額について不正が見られたと指摘。トランプ氏本人に加え、長男ジュニア氏、長女イバンカ氏から証言や証拠を得なければならないと主張した。

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