トランプ前大統領がプロデュースするNFTトレーディングカードシリーズの第2弾が今週リリースされ、前回同様、即日完売した。
トランプ氏のトレカ第1弾は昨年12月に4万5000枚限定、1枚99ドルで発売された。スーパーヒーローやカウボーイなど様々な姿に扮したトランプ氏の画像をフィーチャーした大胆なデザインが話題を呼び、カードは数時間で完売。450万ドル近い収益を生み出した。
今月18日に発売された第2弾では4万7000枚をリリースし、価格は99ドルに据え置いた。前回同様の奇抜なデザインで、黒のレザーとサングラス姿でエルヴィス・プレスリーを気取ったトランプ氏、ひび割れたアメリカ独立の象徴「リバティ・ベル(自由の鐘)」を持って遠くを見つめるトランプ氏などがある。
販売開始翌日の19日、トランプ氏はSNSサイト「トゥルース・ソーシャル」でトレカの人気をアピール。「トランプ・デジタル・トレーディングカードシリーズ第2弾が、世界でナンバーワン・コレクションになった。みな芸術を愛しているということだ。大変な栄誉だ!」とコメントした。
オリジナルシリーズの価値が4分の1に
NFTのトレーディングプラットフォーム「OpenSea」のデータでは、第2弾が発売された18日、第1弾のフロア価格は0.42ETHから0.11に減少。現在0.14ETH(約285ドル)で取引されている。
ちなみにトランプ氏が逮捕されると宣言を発した先月18日、0.4ETHから0.58ETHに跳ね上がった。その後わずかに値を上げたが、予告日に逮捕されないことがわかると下落基調に転じた。
気になる第2弾は、発売後まもなく0.05ETH(約106ドル)となったが、現在は0.04ETH(約92.34ドル)まで低下している。
トランプ氏は2021年の米議会議事堂襲撃事件から2年以上、インスタグラムのアカウントを凍結されていたが、このほどトレカ第2弾のPRを引っ提げて復帰した。投稿では、トランプ氏が「T」のマークがついたボクシングベルトをしめたスーパーヒーローに扮したトレカ画像に添え、コメントで、「皆は気付いてくれるだろうか。フェイクニュースはまず気づかない。私がカードの価格を前回と同じにしていることを。ほとんどすぐに売り切れるなど、よりずっと売れているというのに(これが市場だ!)。これは、私がファンや支持者たちに楽しんでお金を増やしてほしいからだ」と、価格を以前と同じにしたことを自画自賛。
「価格をはるかに高く設定することもできたし、そうした場合でもカードは売れ、私はより多くのお金を得ていただろう。だが私はそうしなかった。『ナイスガイ』と呼ばれるべきだと思わないか?」とした。