トランプ前大統領は28日、自身の新SNS「TRUTH Social」に約2ヶ月ぶりとなるメッセージを投稿した。
TRUTH Socialはトランプ氏の新興メディア企業「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)」がプレジデントデーの2月21日に配信をスタートしたアプリで、ツイッターに類似した機能が特徴。
メッセージを投稿することをツイートではなく、トゥルースと呼ぶが、トランプ氏はアカウント開設時に初トゥルースしたきり更新していなかった。リリース直後、アップルストアのダウンロードランキングで1位を記録したが、技術的な不具合が報告されたほか、登録後も承認までに数十万人のウェイティングリストに回され、すぐに利用できないことが発覚。人気が急落し、一時118位まで転落したと伝えられた。
トランプ氏自身、展開が遅いことに腹を立て、トランプ陣営の元上級顧問、ジェイソン・ミラー氏が昨年立ち上げた競合アプリのGettrに参加する意向を示しているとも報じられた。
トランプ氏がなぜこのタイミングで2トゥルース目を放ったのか定かではないが、イーロン・マスク氏のツイッター買収報道が25日に流れた後、トランプ氏はFOXニュースの取材に、たとえ可能だとしてもツイッターに戻らず「TRUTH」にとどまると宣言。翌週に「トゥルーシング」すると予告すると、アプリのダウンロード数が急上昇し、26日にはツイッターを抜いて再びランキングトップに浮上した。
COVFEFEが復活
満を辞してのセカンドトゥルースで、トランプ氏は、居住地兼リゾート施設のマーアラーゴで撮影した自身の写真とともに「戻ったぞ!」とコメント。ハッシュタグに、大統領就任1年目の2017年5月にツイートした謎の単語「COVFEFE」を加えた。COVFEFE(発音はおそらくコヴフェフェ)は、ただのタイポなのだろうが、投稿後、ツイッターで解釈や活用法を巡って大喜利状態となり、新たなミームもたくさん誕生した。
トランプ・メディアは、昨年9月にIPOを特別買収目的会社(SPAC)「デジタル・ワールド・アクイジション(DWAC)」と合併する計画を発表しているが、マーケットウォッチによると、トランプ氏の”トゥルーシング”後、DWACの株価は一時25%上昇したという。
2017年、ニューヨークではトランプ氏のツイートを集めた展覧会が開催された。COVFEFEパロディTシャツを着て参加する女性の姿も見られた↓