トランプ氏 バンス副大統領候補を早くも後悔?

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J.D.バンス上院議員をランニングメイトに選んだことは、トランプ氏にとってマイナスになるかもしれない。

MSNBCの人気キャスター、レイチェル・マドウ氏は21日の番組で、そもそもトランプ氏および共和党がバンス氏を選んだのは勝利の助けを必要としたからではないと語った。

「彼は勝つために激しく戦う必要はないと考え、J.D.バンスを選んだ。全く助けにならない人物を選んだ。・・・トランプ氏への新たな票を強化するために、オルバン・ヴィクトルを崇拝する39歳の超保守派の男は必要なかった。選挙活動のためではなく、統治のために選んだ」。

しかしながら、「バイデン氏がこれを(撤退を表明)したことで、全く異なる状況となった」と指摘。「J.D.バンスとドナルド・トランプは11月に負けるだろう。ドナルド・トランプはJ.D.バンスを副大統領候補に選んだことを後悔するだろう」と続けた。

バンス氏起用の問題について、人工妊娠中絶をめぐる強硬姿勢に言及。「国民の1桁が支持するようなスタンス。・・イデオロギー分布では、極右のごく一部の狭い部分にいる本当の変わり者」と述べ、「J.D.バンスを追求するのに、特定のタイプの民主党員は必要ない」と語った。

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ハリス氏の副大統領候補リストに関して「民主党には実に良い控えがいる」と高揚した様子で語り、マーク・ケリー上院議員(アリゾナ州)、ピート・ブティジェッジ運輸長官、ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事、ミシガン州のグレッチェン・ホイットマー知事、ラファエル・ウォーノック上院議員(ジョージア州)、ジョン・テスター上院議員(モンタナ州)の名前を挙げた。

なおThe Atlanticは、バンス氏を選んだのは「接戦で浮動票を獲得するためではなく、支持基盤の差を拡大するためのもの」であり、「自信過剰が生み出した」判断に、陣営からは後悔する声が上がっていると伝えている

バイデン氏の撤退表明後に実施されたNPR/PBS/Maristの世論調査(22日)では、トランプ(46%)ハリス(45%)、Reuters/Ipsos(22-23日)はトランプ(42%)ハリス(44%)となっている。