ニューヨーク・タイムズによると、民泊サイトAirbnb(エアービーアンドビー)でニューヨーク五番街のトランプタワーの一室を貸し出したホストに対し、ニューヨーク市が召喚状を送付、1,000ドルの罰金の支払いを求めていることがわかった。
部屋は、トランプタワーの30階の一室。現在サイトから削除されているが、昨年9月から今年の3月まで掲載されていたとみられ、大統領就任後もしばらく利用者を募集していたようだ。
宿泊は3泊から可能で、一晩300ドルから450ドルの間で設定されていたという。ニューヨーク・タイムズ紙が昨年11月に宿泊をした利用者に行った取材によると、物件のロケーションの詳細は申し込み後に明らかにされ、特別な建物のため、政治的主張は控えるように、との但し書きが添えられていた。また、ビルに入る際には、オーナーのゲストであると答えるよう指南されたという。物件は、同紙記者が取材をしようと予約を取った翌週に、Airbnbから削除された。
ニューヨーク州は、30日以下の日数で、オーナー不在の状態で物件を貸し出すことを禁じている。また、違反した場合の罰金はAirbnb社ではなく、貸し出した個人が負うということで、同社との間で合意がされている。