トランプ前大統領は18日にTruth Socialのアカウントを更新し、来週火曜日に逮捕されると述べ、支持者らに抗議行動を呼びかけた。
トランプ氏は、「われわれの国家は第三世界であり、死につつある。過激な左翼アナーキストが大統領選挙を盗み、国家の心臓を奪った。アメリカの愛国者らは逮捕され、動物のごとく投獄されているが、犯罪者と左翼の極悪人らは、懲罰を受けることなく通りを歩き、殺人と放火を許されている」と投稿。マンハッタン地検について「腐敗し非常に政治的」「暴力犯罪が新記録に達している」「リーダーにジョージソロスが資金提供している」とした上で、「はるかにリードしている主要な共和党候補であり、米国合衆国の元大統領が火曜日に逮捕される。抗議せよ、国を取り戻すのだ!」と呼びかけた。
出頭めぐり当局者間で協議
FOXニュースの記者ジョン・ロバーツ氏は17日、マンハッタン地検が、トランプ氏が来週にも起訴される可能性を見越して法執行機関に協議を要請したと伝えた。
ロバーツ氏は裁判所の関係者による情報だとしており、それによると、協議は裁判所までの移動に関するもので、ロウアーマンハッタンにある刑事裁判所周辺のセキュリティなどを確認するという。同関係者は、何を許可するかについてトランプ氏の護衛を担当するシークレットサービス主導権を握り、トランプ氏に手錠をかけるかかけないかを含め、シークレット・サービスが決定し、裁判所までエスコートすることになると明かしたという。
NBCは、当局者間の協議には、ニューヨーク市警察、ニューヨーク州裁判所職員、シークレットサービス、FBI合同テロ対策本部、マンハッタン地方検事局が含まれていると伝えている。
ニューヨークタイムズ紙は今月10日、 2016年の選挙戦終盤にポルノ女優ストーミー・ダニエルズに支払われた金銭をめぐる疑惑に関して、近く起訴される可能性があると伝えていた。
当時弁護士だったマイケル・コーエン氏は、トランプ氏と肉体関係を持ったと主張するダニエルズ氏に支払った13万ドルに関して、2018年に有罪を認めている。コーエン氏は当時、支払いは口止め料で、トランプ氏の指示だったと説明。選挙に影響を与える「主たる目的」のためだったとした。検察は裁判で、トランプ氏はコーエン氏に払い戻しをする際、「弁護士費用」と記載したと指摘していた。タイムズは、マンハッタン地検は業務記録の改ざんに加え、選挙資金法違反を追求する可能性があると伝えている。
トランプ氏の弁護士を務めるジョー・タコピナ氏は、出頭しなければならないとなれば、通常の手続きに従うとしており、NYデイリーニュースの取材に、居住地のフロリダのマール・ア・ラーゴでシークレットサービスとマンハッタン地検が睨み合いをするような事態にはならないと説明している。