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大坂なおみ、全米オープンで人種差別に抗議。ブリアナ・テイラーの名入りマスク姿で登場

31日、全米オープンテニスがニューヨークのクイーンズで開幕した。大坂なおみ選手は、土居美咲選手と対戦し、6-2、5-7、6-2で勝利した。

大坂選手は、アーサー・アッシュ・スタジアムに入場する際、今年3月に警察官に撃たれ死亡した黒人女性ブリアナ・テイラー(Breonna Taylor)さんの名前が入ったマスク姿で登場し、SNSで大きな話題となった。

テイラーさんは、ケンタッキー州ルイビルの自宅で就寝中のところ、警察官がノックをせずに侵入。捜査中の容疑者とテイラーさんを誤って銃で撃った。
ジョギング中に撃たれ死亡したアマード・アーベリーさんや、警察官の暴行により死亡したジョージ・フロイドさんの事件後、テイラーさんの正義を求め、事件を再捜査する声が高まった。

試合後のインタビューで大坂選手は、テイラーさんの他に6枚のマスクを用意していると明かした。「7枚で足りないのは、大変悲しいことだ。ファイナルまで勝ち進むことができれば、すべて見ることができる。」と語った。

大坂選手は全米オープンに先駆けて開催されていたウエスタン・アンド・サザン・オープンでは、ウィスコンシン州ケノーシャで起きた警察官による黒人男性ジェイコブ・ブレークさんの銃撃事件に抗議するため、準決勝の欠場を申し出た。
声明では「アスリートである前に、黒人女性だ。」と述べ、「テニスをしているのを見るより、重大な事柄があるように感じる。」と語っている。
これを受け、大会側は全試合を1日延期した。試合に出場した大坂選手は、準決勝では勝利を収めたが、決勝戦はけがで棄権している。

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