バンス氏の入店拒否が物議、ハリス氏は歓迎?真相は

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共和党の副大統領候補JDバンス氏が、ペンシルベニア州の飲食店で入店を拒否され物議を醸している。

バンス氏は28日、ノースヴェルサイユにあるサンドイッチチェーン店「プリマンティ・ブラザーズ(Primanti Bros)」で支持者との交流会を予定していた。ところが、関係者がFoxニュースに語ったところによると、マネージャーが店は「遊説先」ではないとして、「立ち入りを禁じた」という。

SNSでは、不満を口にしながら店を出る客のや、バンス氏が店の外で、握手や写真撮影などに応じる姿が投稿されている。

バンス氏は支持者に向けて、「われわれは全員の食事代を支払い、チップを十分に渡しました。もちろん”ノー・タックス・オン・チップ”と伝えました」とトランプ氏の掲げる政策をアピール。さらに「従業員のことは悪く言わないで。彼女は少しナーバスになっていた。ここは素晴らしい地元のビジネスだ。これからもサポートしていきましょう」と呼びかけ、次の遊説先へと向かった。

なお、カマラ・ハリス副大統領とティム・ウォルズ氏も先月18日、プリマンティのムーン・タウンシップ店を訪問していた。メディアでは、店内で客から歓迎を受ける様子も報じられている。

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バンス氏が系列店で入店を拒否されたことを受け、ハリス陣営はXに「プリマンティ・ブラザーズでの遊説に勝るものはない」とキャプションをつけ、訪問時の動画を投稿した

対応の違いに、トランプ支持者からは、ボイコットを呼びかける声が上がっている。

店側によると、今回の訪問は「事前告知がなく」サプライズだったという。声明で「ピッツバーグの地域社会に欠かせない店であり、90年以上にわたって現職大統領や政治家、候補者を迎え入れてきた誇り高い米国のビジネスだ。当店では、食事を希望するすべてのお客様を歓迎します」と方針を公表した上で、「スタッフに一時的に混乱を招いた」ものの、「すぐ店内に迎え入れ、店内および敷地内でゲストと交流した」と状況を説明。また、バンス氏の「(マネージャーは少し緊張していたという)好意的なコメントは、起きた出来事の本質を反映している」と釈明を加えた。

この説明には反論も寄せられている。ある関係者はFoxニュースに、マネージャーはバンス氏の訪問を事前に知っていたと語っている。

店内にいたワシントン郡のショーン・ローグ共和党委員長はXで、マネージャーは、入店すると「警察を呼び、不法侵入で訴えると脅した」と明らかにし、「彼は歓迎されていなかった」「バンス氏は不法侵入罪に問われるリスクがあるにもかかわらず、、店に入って、私たちの食事代を支払い、2分後に出て行った」と状況を説明し、「全くどうかしている」と店の対応を非難した。

仕込み客手配か

ハリス氏の訪問時、店内で食事をしていたとある客はFoxニュースに、「プライベート・イベント」が開催されるため、会計を済ませて、早めに店を出るよう求められたと説明している。SNSには、退店を余儀なくされた客やトランプ支持者が、店の外でハリス氏らに抗議する姿が投稿されている。

ABC系列のテレビ局が放送した映像では、店内が満席だったことから、客はハリス陣営が手配した「俳優」で「やらせ」という非難の声も上がったという。