ボクシング元世界王者のキエフ市長「武器を取って戦う」

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ウクライナの首都キエフのビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko)市長(50)は、英テレビ局の取材に「武器を取って戦う準備を始める。それ以外に選択肢はない」と語った。

ボクシングの元ヘビー級世界チャンピオンのクリチコ氏は、2014年に市長に就任した。インタビューでは、ロシアのプーチン大統領は「現実を見失っている」と非難。「すでに血みどろの戦争になっている」と述べ、戦闘は不可避との考えを示した。

クリチコ市長の弟で、同じく元ヘビー級チャンピオンのウラジミール・クリチコ(Wladimir  Klitschko)氏(45)は現在、ウクライナ軍の予備役に加入している。

ニューヨークポスト紙によると、ウラジミール氏は23日、Linkedinの投稿で、プーチンがウクライナ国家と、国民主権を破壊しようとしているのは明白と非難。「発表と共にミサイルと戦車がやってきた。われわれに訪れるのは、破壊と死。・・・われわれは全身全霊で自衛する。自由と民主主義のために戦う」と決意を語った。

なお、9月に世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュア氏を破ったオレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk)氏も24日、滞在先のイギリスから、ウクライナの自宅に戻ったと伝えられている。

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ウシク氏はInstagramに「私は、逃げてなどいない」と投稿。「厳しい時だが、団結しなければならない。我が国と国民のことを心配している。この戦争は皆で止めなければならない」と述べている。

キエフでは25日早朝から、空襲警報が鳴り響き、大規模な爆発が複数回発生したと報じられている。

24日の侵攻開始後、各都市で戦闘が起き、ロシア軍が首都から130キロ離れたチェルノブイリを制圧した後、キエフに進行を続けていると伝えられている。

ゼレンスキー大統領は25日朝、これまでに137人が死亡、316人が負傷したと発表した。さらにロシアの工作部隊が、既にキエフ市内に入ったと述べた。

キエフのクリチコ市長は、ロケット弾が民間人の建物に命中し、3人が負傷したと発表している。

Mashup Reporter 編集部
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