米小売最大手ウォルマートは11日、動画配信会社ネットフリックス(Netflix)と提携し、オンライン上で「イカゲーム」や「ストレンジャー・シングス 未知の世界」など人気コンテンツの関連商品を販売すると発表した。
ネトフリが大手小売店を通じて、商品を販売するのは今回が初めて。ウォルマートのサイト上に特設されたストアフロント「Netflix Hub at Walmart」で、番組ごとの玩具やアパレル、ゲーム、音楽などの商品を購入することができる。
現在、社会現象を巻き起こしている「イカゲーム」の商品も発売。CNNによると、9月17日の配信開始以来、1億1,100万アカウントで視聴された。配信開始後の記録としては過去最高だという。世界94カ国でトップ10リストのNo.1を獲得している。
また来年シーズン4の配信を予定している「ストレンジャー・シングス」や、素人が高度なお菓子作りに挑戦する「パーフェクト・スイーツ」(Nailed It!)、今年12月にシーズン2が配信される「ウィッチャー」(The Witcher)など人気番組の関連アイテムが目白押しだ。
このほか、YouTubeで幼児向け番組として、再生回数が世界No.2を記録した「ココメロン」(CoComelon)、ミシェル・オバマ氏が手がける食育番組「ワッフルとモチ」(Waffle + Mochi)、そして2016年に出版されたベストセラー絵本の最新作「エイダ・ツイスト、サイエンティスト」(Ada Twist, Scientist)の商品を、ホリデーシーズンに向け順次販売する。
多くは限定もしくは先行発売となる。「ストレンジャー・シングス」のBluetooth搭載した「クロスリー・カセットプレイヤーセット」(64ドル)には、シーズン4に登場する謎の人物から留守番電話メッセージが録音されたカセットテープが付いてくるなど、注目のアイテムが揃う。
今後、ファン主体のクラウドソーシングサイト「Netflix Fan Select」を立ち上げ、視聴者が商品化を希望するコンテツの人気投票を実施する計画だとウォルマートは発表している。
ネトフリのリード・ヘイスティングスCEOはウォールストリートジャーナルに対し、提携による多額の売上は見込んでおらず、同社のエンターテインメントに興味を持ってもらうことが狙いだと語っている。