先週末、米国のマサチューセッツ大学の学生らが学外で開いたパーティーで、急性アルコール中毒となる参加者が相次ぎ、救急車が28台呼ばれる騒動があった。
The Hillによると、対応にあたった当局者は、生徒らはアルコールや味のついた水を入れたガロン容器を持参していたことが確認されたと話している。いずれも命に別状はなかったが、未成年2人が拘束されたという。
学生が手にしていたのは、BORGと呼ばれるTikTokでトレンドになっている自家製の飲み物で、水1ガロン(約3.79リットル)の容器に、ウォッカを混ぜ、ウォーターエンハンサーという商品名で知られるフレイバーをつけて飲みやすくする液体や電解質を加えるパウダーをたらしてつくる。TikTokでは、#borgとともに、作り方や容器を持ってパーティーに興じる動画が多数投稿されている。
ちなみにBORGは、Blackout Rage Gallonsの略だという。今回の騒動では、その名の通り、ブラックアウトする生徒が続出する結果となった。
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♬ Looking Out for You – Joy Again
ウォッカの量は様々のようだが、あるユーザーは、水半ガロンに750mlのティトーズウォッカをまるまる一本注ぐ様子をシェアしている。
容器にはイラストや名前をつけるのが習わしのようで、ある女性は「ルース・ベイダー・ギンズバーグ」と、2020年に亡くなった最高裁判事のニックネームをつけた容器を披露している。
大学側によると、キャンパス外でBORGが広く使用されているのを確認したのはこれが初めてだという。今後は、アルコール教育を改善する措置を講じるとしている。
学生らが開いていたのは、今月17日のセント・パトリックスデーにちなんだもので、学校側の許可を得て開催したものではないという。