いよいよゴールデンウィークがスタート。エイチ・アイ・エス(HIS)がまとめた予約状況(4月29日~5月5日)によると、海外旅行は前年同期比507%と、大幅に増加した。行き先トップはハワイ、次いでバンコク、マニラ、ソウル、バンクーバーと続いている。
ニューヨークは上位5に入っていないが、もちろん久しぶりの訪問を楽しみにしている人も多いはず。パンデミック関連のルールについても気になるところだろう。
マスク着用が必要な場所
電車、タクシー
MTAが運営するバスや地下鉄、メトロノース鉄道、ロングアイランド鉄道では、マスクの着用求められる。なおニュージャージー・トランジットでは、マスクの着用義務化は終了した。
タクシーでもマスク着用が必須だ。ウーバーやリフトの配車サービスも、ニューヨークではタクシー&リムジン委員会の管理下にあるため、マスクの着用が求めれる。
病院、一部のレストランやお店
病院や介護施設ではワクチン接種の有無に限らず、すべての人はマスク着用が必要。お世話になることはまずないだろうが、収監施設でもマスクをしなければならない。
飲食店やスポーツジム、映画館などの屋内施設では、各企業の判断に委ねられることになった。施設に入る前に、扉に掲示されたマスク着用のサインを確認しよう。小売店は比較的ゆるいが、美術館やコンサート会場などの文化施設は、厳格なルールが適用されている場合が多い。
ワクチン証明書も同様、ニューヨーク市では3月7日をもって屋内施設に入る際の提示の義務化が終了したが、各企業は個別に規定を設けることが可能となっている。
ブロードウェイミュージカル
40以上のブロードウェイ劇場では、飲食時以外のマスク着用の義務化を5月31日まで延長すると発表した。ワクチン接種証明書の提示は、4月30日以降不要となった。
オフブロードウェイ劇場や小規模劇場の中には、ワクチン証明書の提示が求められる場合もあるため、事前にウェブサイトで確認しよう。
*規定は、4月30日時点の情報となります。
【実地調査】マスク着用状況は?
義務ではなくなったが、疾病対策センターは感染予防として、人の多く集まる場所でのマスク着用を推奨している。
実際の着用状況だが、地域によって違いはあるものの、屋外ではマスクをしていない人が大半だ。
調査したところ、ロックフェラーセンター付近の5番街の前後10ブロックの通行人497人中67人がマスクを着用していた。あごマスク11人を加えると、着用率は15%ほどだった。周辺にはブランド店に加えて、Nike、ユニクロといったカジュアル店、セントラルバーク近くにはアップルストアがある。大半の店では表にマスク着用サインをかかげているが、そんなことを気にせず入店する客も多く、店員がわざわざ注意することもない。
マスクをめぐる暴行騒ぎやトラブルが連日のように報じられた昨年とは隔世の感がある。昨年10月、チェルシーのアップルストアでは、客にマスク着用をするよう注意した警備員が、左腕や額、背中など複数箇所を刺される事件があった。
ちなみに、パンデミック中、マスク着用を支持する姿勢を明確に示さず、さんざん非難を受けたトランプ氏だが、自身のトランプタワーでは着用を義務付けていた。
「ここから先、マスク必須」( ゚ ▽ ゚ ;)エッ!!
帰国時のルール
日本への入国には、国籍を問わず出国前72時間以内に受けた検査証明が必要。さらに到着空港で検査を受ける必要がある。なお、ワクチン3回目追加接種者は、日本入国後の自宅等待機が求められなくなった。
検査証明書の発行が可能な日本語の通じる医療機関をお探しの方は、在ニューヨーク日本国総領事館のホームページを参照。規則は変更される場合があるので、領事館や各航空会社、厚生労働省のページで常に最新情報をチェックしよう。