米アマゾンとホールフーズマーケット( Whole Foods Market )は、買収手続きを28日(月)に完了し、同日から価格の値下げを実施することを発表した。
今回値下げをするのは、チェーン全体で一年を通して最も良く売れる商品群で、オーガニックのバナナやアボガド、卵、サーモンやティラピアの魚類、ケールやレタスの野菜類、さらにビーフ、アーモンドバター、りんご、ロティサリーチキン、プライベートブランドのバターなどが含まれる。
両社は声明で、「ホールフーズマーケットの高品質な自然食材やオーガニックフードをすべての人々にとって、買い求め易くする」と買収のビジョンを説明。今回の値下げは、早速、これを実行に移すものとなる。
プライムメンバー向けサービスを充実
さらに今後、アマゾンプライムとホールフーズのPOSシステムを統合し、プライムメンバーへの特別価格の設定や、店舗における特典を提供する考えを示した。
また、ホールフーズが自社ブランドで展開する「365 Everyday Value」やペット商品ブランド「Whole Paws」、魚類の加工食品「Whole Catch—will」を、将来、「Amazon.com」や生鮮食品を扱う「AmazonFresh」、プライムメンバーに限定したサービス「Prime Pantry」や「Prime Now」で扱う意向を表明した。
この他には、アマゾンで購入した商品を受け取ることのできる「Amazon Lockers」をホール・フーズ・マーケットの店舗内に設置する考えを発表。値下げは始まりにすぎないと述べ、物流やマーチャンダイジングを統合することで、さらなる値下げや店舗での特典を提供していくとしている。
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