NYでマスク姿の女性を攻撃、憎悪犯罪の可能性

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マンハッタンのチャイナタウンで1日午後6時頃、マスク姿の女性が暴行される事件が発生した。ニューヨーク市警察(NYPD)は4日、憎悪犯罪(ヘイトクライム)の可能性があるとして、被害を届け出るよう呼びかけている。

NYPDがシェアした動画には、フードを被りメガネと黄色いマスクを着用した女性が、男性から暴行される様子が映っている。

ニューヨークポスト紙によると、Dトレインのグランドストリート(Grand Street)で事件を撮影した人物は、マスク姿の女性は地下鉄の出口階段の上に座りこんでいたとSNSで説明している。彼女は階段を通る人々に対して、右側を通るように言っていたという。
男性が、マスク姿の女性に「病気のビッチめ」と言った後、女性は男性にその場を退くよう伝えた。その後、男性は女性に顔を近づけ、周りに音が聞こえるほど強く頭を殴ったという。目撃者は、この段階からビデオを撮影し始めた。
殴られた女性はガラス瓶を持ち、男性を追いかけた後、男性が女性に反撃した。女性は瓶を地面に投げつけ、周りの人に対しても敵対的な態度だったと述べている。顔は見えなかったので、アジア系かどうかは不明だとしている。
撮影者は「両方に非があるように見えるが、人種間の敵対意識によって状況がエスカレートしたように思う。」と見解を述べた。

同事件に関して、コロナウイルスによる憎悪犯罪だと報じるメディアも複数見られた。

この事件とは別に、アジア系女性に差別的な言葉を浴びせた男性が、職場を解雇される出来事もあった。
20代の男性は、外で空き缶を収集している女性を撮影しながら「だからウイルスに感染するんだ。ゴミ箱からあさり続ければいい。このばかもの。」と発言。その動画をSNSに投稿した。動画は既に削除されているが、Redditなどで拡散されている。
男性はこの動画が原因で、勤め先を解雇された。男性はgothamistで事実を認め、謝罪を表明した

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現在3人が新型肺炎の検査中

5日現在、米国では12人のコロナウイルスによる肺炎の患者が確認されているが、ニューヨーク市での感染者はいない。
これまでに5人が米疾病対策センター(CDC)による検査を受けており、うち2人は陰性だったことが分かった。

今週末にはチャイナタウンで春節祭のパレードが開催される。保健当局は、ウイルスに対する過度な恐怖心で、パニックを引き起こさないよう警告を行っている。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。