第3回目ウィメンズ・マーチ(Women’s March、女性の行進)が19日、全米で開催された。
ウィメンズ・マーチは、女性たちの団結の象徴として、2017年のトランプ大統領就任式直後に初めて実施され、1日間のデモ活動としては、史上最大規模を記録した。
今年は、ワシントンD.C.の主催者Women’s March Incと、過去2回ニューヨークでウィメンズ・マーチを主導してきたWomen’s March Allianceが対立。ニューヨークでは、2つのマーチが異なる会場で開催される事態となった。
地元紙amNewYorkによると、ミッドタウンで開催されたWomen’s March Allianceによる「ウィメンズ・マーチNYC」は、1万人が行進を行った。また、Women’s March Incによるフォーリー・スクエアでの集会「ウィメンズ・ユニティ・ラリー」には約1,500人が集まった。
昨年発表された参加者数、20万人に比べると激減しており、ミッドタウンのマーチは2時前に終了した。
アレクサンドリア・オカシオ・コルテスがスピーチ
当日は、史上最年少の下院議員として今年ワシントン入りを果たした、アレクサンドリア・オカジオ・コルテス(Alexandria Ocasio-Cortez) 下院議員(ニューヨーク州民主党)(29)が、2つのマーチで壇上に立ちスピーチを行った。
アッパーウエストの会場では「トランスジェンダーの権利について、我々は黙っていない。米国や世界の貧しい女性、ワーキングクラスの女性、ミドルクラスの女性、すべての女性の権利について沈黙しない。」聴衆に呼びかけた。そして、「我々は昨年投票にパワーをもたらした。今年はこのパワーを政治へと転換させる必要がある。」と意気込みを語った。
続いてフォーリー・スクエア会場に登場したコルテス氏は、「正義・公正とは、本の中にある概念ではない。飲水のこと、呼吸する空気のこと、投票を簡易にすること、女性にいくら賃金が支払われるかということ。」と述べた。そして、「正義とは、礼儀正しくすることであり、沈黙と同義ではない。実際、どんな場面でも、あなたたちのできる最も正しいことは、声をあげることだ。」と呼びかけた。