女優でモデルのクリスティーナ・エンゲルハルト(Christina Engelhardt)さん(59)が16歳の時、当時41歳のウディ・アレン(Woody Allen)監督(83)と付き合っていたとハリウッドレポーター(Hollywood Reporter)で告白した。
エンゲルハルトさんとウディ・アレン監督との付き合いは8年間に渡り続いたという。
今回の告白が「監督を攻撃し、貶めようとしているわけではない。愛の物語について語ったのです。このことは、私という人物を作り上げた。後悔はしていません」と同紙に語った。
エンゲルハルトさんは、1979年米公開の映画『マンハッタン』(Manhattan)に出てくる少女、マリエル・ヘミングウェイが演じたトレーシー役について、彼女のキャラクターは複数の女性を組み合わせたものだが、その一人は自分であると主張している。
少女時代にウディ・アレンと付き合っていたことを名乗り出た女性は、今回が初めてではない。NBCニュースによると、女優のステイシー・ネルキン(Stacy Nelkin)さん(59)もまた、17歳の時に関係を持ったと告白し、トレーシーのモデルだったと主張している。
ネルキンさんは、エンゲルハルトさんの存在は知らないが、その時に、ほかの女性と付き合っていても驚かないと語っている。
常連レストランで16歳の時に知り合う
エンゲルハルトとウディ・アレンが出会ったのは1976年10月、ウディ・アレンが通っていたことで知られていたレストラン「エレインズ」(Elaine’s)だった。
当時既にモデルとして働いており、ウディ・アレンのファンだったエンゲルハルトは、レストランでウディ・アレンを見かけた時、電話番号とメッセージを書いたメモを残したという。
ウディ・アレンは彼女に連絡し、セントラルパークを見下ろせる5番街のペントハウスへと招き入れた。その数週間後に肉体的関係へと発展したという。エンゲルハルトは、当時16歳でニューヨーク市における性的同意年齢(17歳)を下回っていた。
ウディ・アレンは、彼女の年齢について問わなかったが、高校に通っていたのは知っていたという。
2人には暗黙のルールがあった。仕事の話はしないこと、また2人の関係は内密にされており、外で会うことはなかったと語っている。
4年付き合った頃、ウディ・アレンは「僕のガールフレンドだ」と言って、彼女にミア・ファロー(Mia Farrow)を紹介した。自分こそがガールフレンドだと思っていたエンゲルハルトは、嫉妬で気分を害したが、関係を終わらせたくなかったため、その場を収めたという。
3人で性交渉を行うこともあったという。エンゲルハルトは、魅力的で美しいミア・ファローが好きになったと述べている。また、この体験は楽しいものだったと述懐している。
ウディ・アレンとミア・ファローの養女、スン=イー・プレヴィン(Soon-Yi Previn)の関係を知った時は憤慨し、エンゲルハルトを気の毒に思ったという。
彼女の両親はドイツからの移民で、戦後米国に移住した。父親が少年の頃、敗戦直前にフランス国境付近でヒトラーの軍隊に徴兵されたと明かしており、ユダヤ系のウディ・アレン監督とドイツ系のエンゲルハルトとの関係についても触れている。
サイトでは、ウディ・アレンの手書きのポストカードや書簡も公開された。
エンゲルハルトは、現在ビバリーヒリズ在住で、離婚しており、大学生の娘が2人いる。既に2冊の回顧録を書き上げており、まだ公表していないが、そのうちの1つは、ウディ・アレンと過ごした時のものであるという。
昨年の#MeToo運動以降、ミア・ファローの娘でウディ・アレンの養女、ディラン・ファロー(Dylan Farrow)が幼少期に受けたという性的虐待が再び注目を浴びている。
ウディ・アレンは当初から疑惑を否定しているが、昨年はアマゾンスタジオ製作の新作『ワンダー・ホイール』のレッドカーペットがキャンセルとなった。
撮影済みの次回作「A Rainy Day in New York」の公開日も決定していない。