オノ・ヨーコさん(90)が、マンハッタンのアッパーウエストサイドにあるダコタハウスから、アップステートの農園に引っ越していたことがわかった。デイリーメールが報じた。
ヨーコさんは1978年、「静養所」として利用するため、今は亡き夫ジョン・レノン氏と共同で、100頭の牛と共に17万8,000ドルで農園を購入していた。敷地は、240万平方メートルを超え、邸宅には4つのベッドルームと2つのバスルームがある。町の人口はわずか340人と小さく、付近にはファーマーズマーケットやピザレストランなどもあるという。
2人は1969年に結婚。1973年にダコタハウスに移り住んだ。著名人が住む高級アパートメントとして知られており、ローレン・バコールやレナード・バーンスタイン、ジュディ・ガーランドなどのスターが住まいを構えていた。マドンナやシェールは入居を断られるなど、理事会が厳しい審査を行うことでも知られる。ジョン・レノンは1980年12月、建物の出口でマーク・チャップマンに銃で撃たれ、死亡した。
ヨーコさんはパンデミック中に、アップステートに転居していたという。関係者によると、世間の注目から逃れ「平穏な生活」を送っている。デイリーメールは今後、ダコタハウスに戻る予定はないとみられているが、売却する計画もないと伝えている。
ある関係者はパンデミックの直前、ニューヨークポスト紙の取材に、ヨーコさんは「24時間体制」のケアを必要としており、ダコタハウスからほとんど外出することはないと語っていた。
2017年には、全米音楽出版社協会(NMPA)のセンテニアル賞の授賞式に、息子ショーンさんと車椅子で出席していたが、この時、具体的な病気を明かさず、「病気を患ってから、多くのことを学んだ。これらを経験できたことに感謝しています」と語っていた。
今月18日には、アップステートの農園で、息子で歌手のショーンさん(47)や、20年以上パートナー関係にあるシャーロットさん、知人らと90歳の誕生日パーティが開催されたという。
長年の友人で広報担当者のエリオット・ミンツ氏はSNSへの投稿で、この日は「花や笑い、音楽、美味しい食事、愛情溢れる交流」に囲まれていたと明かした。
ショーンさんは母親の90歳の誕生日に、公式ウェブサイトで、バーチャル「ウィッシュ・ツリー」(WISH TREE、願掛けの木)を公開した。これに、元ビートルズのリンゴ・スターやエルトン・ジョン、継息子のジュリアンらがそれぞれの願い事やバースディメッセージを寄せたという。ヨーコさんは1996年に「ウィッシュ・ツリー」のインスタレーションを制作。これまで35カ国で200万件以上が募られている。